ドラクエ作品

【ドラクエ3】大魔王ゾーマを本気で研究しました。

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タカリ

こんにちは、タカリです。

今回は大魔王「ゾーマ」を本気で研究していきますね。

ゾーマは1988年2月10日に発売されるや否や販売店の前に数キロの行列ができるなどの社会現象を巻き起こした「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」に登場する大魔王であり、ラスボスです。

当時の報道によると、最も長い行列ができたのは東京・池袋のビックカメラ2店で、全長2km、総計1万人以上がドラクエ3を手に入れるために並んでいたようです。

令和の現在でも人気は健在で、フルリメイクであるHD-2D版「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」が2024年11月14日に発売も控えていて大変盛り上がっていますよね。

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今回の記事ではそんな文字通り「伝説」となっているドラクエ3のラスボスを務めるのに相応しい威厳と圧倒的なカリスマを誇り、歴代大魔王の中では間違いなくトップクラスの知名度と人気を誇るゾーマを本気で研究しているので最後までお付き合い頂けると幸いです。

タカリ

それではどうぞ。

大魔王ゾーマに本気で迫ってみた

「ゾーマ」とは「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」に登場する大魔王であり、ラスボスです。

端的に言ってしまえば、彼は魔王「バラモス」を裏から操る真の黒幕。

ドラクエの黒幕といえば「魔王」というイメージが強いと思いますが、「人型のまま」かつ「変身しない」ラスボスはゾーマが初で、更に「魔王」の上に立つ「大魔王」の肩書を与えられたのもシリーズ初です。

ゾーマは「アレフガルド」を完全制服した後「上の世界」侵攻の先駆けとして、バラモスを初めとする配下を送り込みました。

そのハラワタ大好きバラモスをボコボコにして「アリアハン王」に報告し、世界を救った達成感に満ち満ちているプレイヤーをあざ笑うかのように突然兵士たちを木っ端微塵にして登場という、今でこそありきたりに感じるかもしれませんが、当時としては非常に恐怖を煽られる斬新な演出だったんですね。

実はここのゾーマ初登場時のセリフはFC版とリメイク版とでは全然別モノになっているのはご存知でしょうか?

詳しくは次の章でご紹介するのでここでは割愛します。

そしてゾーマといえば、なんといっても最終決戦前の前口上。

ゾーマ「◯◯◯◯よ!
  なにゆえ もがき いきるのか?
ゾーマ「ほろびこそ わが よろこび。
  しにゆくものこそ うつくしい。
ゾーマ「さあ わが うでのなかで
  いきたえるがよい! 
 

この大魔王ゾーマの人気を決定づけたと言っても決して過言ではなく、ドラクエの生みの親である堀井雄二さんもお気に入りの前口上については初登場時のセリフと同じく次の章で詳しく解説します。

兎にも角にも、文字通り「伝説」となっているドラクエ3のラスボスを務めるのに相応しい実力と実績を併せ持ち、歴代大魔王の中でもトップクラスの知名度と人気を誇ることはもはや疑いようのない絶対的なカリスマを持つのがゾーマという訳なんですね。

結論から先にいうと、「ゾーマ」の指の数は当初4本でしたが近年の作品では5本に変更されています。

FC版(指4本)

PS4版(指5本)

変更の理由は主に差別表現を避けるためで、要は「大人の事情」というヤツですね。

最近はゾーマに限らず人型に近いモンスターは大体5本指に修正されていますが、ドラクエ4のラスボス「デスピサロ」は4本指のままだったりと修正の基準が曖昧に感じる事例も結構あったりします。

ドラクエのキャラクターデザインを担当されている鳥山明先生は「ドラゴンボール」でピッコロ大魔王やマジュニアなどの魔族を4本指で描いているので、ドラクエに登場する人型の魔族に4本指が多いのも納得がいきますよね。

因みにピッコロ大魔王が原作で5秒を表すジェスチャーの1コマだけ5本指になったことがありますが、このコマの枠外に「ユビが1本ふえちゃった」と鳥山先生のおちゃめな書き込みがあるのは有名。

タカリ

最近はこういう作者のツッコミ文化はめっきり減りましたよね。

私は結構好きな演出?なんですが、みなさんはどうですか?

「いてつくはどう」は「ゾーマ」専用の特技としてドラクエ3で初登場しました。

ドラクエではお馴染みとなっている「いてつくはどう」の効果は(使用者から見て)敵全体に掛かっている補助魔法の効果を全て消すというもの。

メタ的な話になりますが、プログラム上では戦闘に関係するフラグや一部のパラメータを初期化するだけの簡単な処理なので、制作側からしたら手間の割に戦闘状況に大きな変化をもたらせる非常に開発コスパの良い特技なんですね。(掛けられた側はとんでもなくイライラしますが)

因みにあまり知られていませんが、DQ3のゾーマが使う「いてつくはどう」の効果は「味方全体の状態変化を消す」、つまり自身にかけられた効果(有益・不利益問わず)も消す特別仕様だったりします。

リメイク版ではさらに「使用者にとって有益な呪文効果は残し、不利益な呪文効果のみを消す」というチート仕様。

ゾーマの攻撃手段は「いてつくはどう」(凍てつく波動)、「ふぶき」(リメイク版では「こごえるふぶき」)、「マヒャド」と全て冷気系の技で統一されています。

しかし、後のシリーズや外伝作品では冷気系のイメージを持たないゾーマ以外の敵も「いてつくはどう」(凍てつく波動)を普通に使用してくるので、このルーツを理解していないと「なぜ凍てつく?」と齟齬が生じるかもしれないですね。

タカリ

現に私はDQ5が初プレイ作品でしたが、溶岩煮えたぎる場所に座していて、「しゃくねつ」や「メラゾーマ」を連発してくる「エスターク」が「いてつくはどう」を使用することに大きな違和感がありました。(一応「かがやくいき」も吐いてきますが)

あ わが うでのなかで いきたえるがよい!」

この章では大魔王「ゾーマ」の圧倒的なカリスマを象徴とするセリフをご紹介します。

魔王「バラモス」を見事に打ち倒し、故郷「アリアハン」へと凱旋を果たし喜び勇んでいる最中に突如兵士たちが木っ端微塵にされ、真の黒幕である大魔王「ゾーマ」が登場するシーンは今でこそ超有名で演出としても王道。

しかし、長き冒険の末にようやく倒したバラモスはゾーマの手下のひとりにすぎなかったという衝撃の真実に、当時の全国のプレイヤーの青天は霹靂と化したんですね。

実はこのゾーマ初登場時のセリフはFC版とリメイク版とでは全くの別モノだということはご存知でしょうか?

FC版のセリフ全文

*「どこからともなく
  ぶきみな こえが きこえる……。
*「わっはっは!
  わしは やみのせかいをしはいする
  
だいまおうゾーマ じゃ。
*「このわしがいるかぎり
  やがて この せかいも
  やみに とざされるであろう。
*「さあ くるしみ なやむがよい。
  そなたらの くるしみは
  わしの よろこびなのじゃ。
*「わっはっはっ……………。

赤字に注目してください。

魔王の上に立つ「だいまおう」(大魔王)という肩書がDQシリーズで初めて登場した記念すべき瞬間です。

しかし、冷静に引いて見るとあくまで自称「大魔王」なので後述する最終決戦前の前口上と比較すると若干カリスマ性が薄い気も。

それもあってかSFC版などのリメイク版では唯一ここだけゾーマのセリフが以下のように大幅に変更されています。

リメイク版のセリフ全文

*「わははははははっ!
  よろこびの ひと時に すこし
  おどろかせたようだな。
*「わが名は ゾーマ
  闇の世界を 支配する者。
ゾーマ「この わしがいる限り
   やがて この世界も
   闇に 閉ざされるで あろう。

ゾーマ「さあ 苦しみ 悩むがよい。
ゾーマ「そなたらの苦しみは
   わしの よろこび…。
ゾーマ「命ある者 すべてを
   わが 生けにえとし 絶望で
   世界を おおいつくしてやろう。
ゾーマ「わが名は ゾーマ。
   すべてを ほろぼす者。

ゾーマ「そなたらが わが生けにえと
   なる日を 楽しみに しておるぞ。

ゾーマ「わははははははっ……!

「大魔王」に限らず、肩書は自ら自称するものではなく周りから認められて初めて背負えるモノだと思うので、ゾーマのカリスマを更に高めたナイス修正ではないでしょうか。

絶対に覚えて欲しかったのか「わが名は ゾーマ」と2回も名乗っているのも可愛いくてポイントが高いです。

FC版では「だいまおう ゾーマじゃ。」「そなたらの くるしみは わしの よろこび なのじゃ。」と、キャラ崩壊とまではいかないですが違和感拭えない口調も直されていますね。

語尾の「~じゃ」は老人口調のニュアンス表現だと思われますが、アニメや時代劇などで貴族のお姫様がよく使っている所謂「貴族言葉」も同じく語尾に「~じゃ」がつくので、上記したセリフを脳内で補完するとあら不思議、一瞬でツンデレ属性が付与されたゾーマお姫様が降臨しました。

ゾーマ「そなたらの くるしみは わしの よろこび なのじゃ///」

貴族言葉を使うDQキャラでは「ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち」に登場する「マーディラス」のお姫様「グレーテ」は人気・実力をあわせ持つ人物なのでちょっとだけご紹介。

タカリ

ここのマリベルの反応は必見です。(かわいい)

最終決戦前に勇者一行に言い放ち、大魔王「ゾーマ」の人気を決定づけたと言っても過言はない伝説的な前口上をご紹介します。

ゾーマ「◯◯◯◯よ!
  なにゆえ もがき いきるのか?
ゾーマ「ほろびこそ わが よろこび。
  しにゆくものこそ うつくしい。
ゾーマ「さあ わが うでのなかで
  いきたえるがよい! 
 

どうでしょう、長すぎず短すぎない非常に秀逸な言い回しの前口上からはどこを取っても大魔王としてのカリスマ性や美学はもちろん、品格すらも感じられますよね。

語り始めの「◯◯◯◯よ!」に注目してみてください。

その申し分ない実力と実績をあわせ持っているゾーマからすれば数多く居る手下のひとりにすぎないバラモスを倒した程度の勇者一行など矮小な存在でしかないのに、きちんと「個」、そして「敵」として敬意を払い迎え撃つ「大魔王」としての器の巨大さがひしひしと伝わってきます。

このゾーマの前口上はドラクエの生みの親である堀井雄二さんもお気に入りみたいで、ドラゴンクエスト30周年記念プロジェクトの一環で出版された書籍「ドラゴンクエスト名言集 しんでしまうとは なにごとだ! (原著 堀井雄二)」内にて詳しく解説してくださっているのでご紹介。

「ドラゴンクエスト名言集 しんでしまうとは なにごとだ! (原著 堀井雄二)」には歴代ドラクエの名言についての情報も盛り沢山ですし、「ゆう坊のでたとこませ」(1990年4月19日に発行)に掲載された「堀井雄二のゲームデザイナー入門」という超貴重な堀井さんのインタビュー記事も丸々載っています。

堀井さんが「はじめに」でも仰っている通り、プログラムなどの情報は流石に古くなっていますが、堀井さんのゲーム作りに対する想いは普遍で不変だと分かりますし、人生を生きて往くヒントがそこここに積もっているので何か行き詰まっている人は必読中の必読。

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タカリ

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まとめ

最後に大魔王「ゾーマ」をまとめて終わります。

  • ゾーマはDQ3に登場する大魔王であり、ラスボス
  • 「人型のまま」かつ「変身しない」ラスボスはゾーマがシリーズ初で、更に「魔王」の上に立つ「大魔王」の肩書を与えられたのも初
  • 裏から操る真の黒幕という設定は今でこそ王道だが、当時としては非常に斬新だった
  • ゾーマの指の数は当初4本だったが、「大人の事情」により近年では5本に変更されている
  • 「いてつくはどう」はゾーマ専用の特技としてDQ3で初登場した
  • DQ3のゾーマが使う「いてつくはどう」は特別仕様
  • ゾーマ初登場時のセリフはFC版とリメイク版では全くの別モノになっている
  • 最終決戦前に勇者一行に言い放つ前口上は堀井雄二さんもお気に入り

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