ドラクエ作品

【ドラクエ】リストラされてしまった呪文3選【Part2】

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タカリ

こんにちは、タカリです。

今回は、「ドラゴンクエストシリーズ」における「リストラされてしまった呪文」について、本気で研究していきます。

シリーズに登場する呪文の総数は、シリーズごとに増減を繰り返しており、一概に「何種類」と断定するのは難しいのが実情。

さらに、外伝作品に登場する呪文まで含めると、その数は膨大になり、全体を正確に把握するのは非常に困難です。

しかしその一方で、時代の変化やゲームバランスの調整により、「リストラ」されてしまった呪文も少なくありません。

今回は、そんな呪文の中から、印象的な3つを選び、その背景や役割の変遷を研究していきますので、ぜひ最後までお付き合い頂けると幸いです。

なお、本記事は【Part2】となっていますが、各呪文の研究はそれぞれ独立しているため、どこから読み始めてもまったく問題ありませんので、ご安心ください。

タカリ

【Part1】の記事はこちらです♪

タカリ

それでは、どうぞお楽しみください♪

「レミーラ」がリストラされた理由

こちらの章では、「レミーラ」がリストラされた理由をご紹介しますね。

レミーラは外伝作品を除くと、初代「ドラゴンクエスト」(以下、DQ1)にのみに登場する呪文で、周囲を明るく照らすことができます。

周囲を明るく照らすという、一見すると実用性・汎用性ともに優れていそうな呪文ですが、意外にもナンバリング作品ではDQ1にしか登場していません。

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ファンタジー作品では定番の魔法であり、『ハリー・ポッター』シリーズでは「ルーモス」(意味:光よ)という呪文が大活躍していましたよね。

さらに話が脱線して恐縮ですが、iPhoneの音声アシスタント「Siri」に「ルーモス」と唱えると、なんと懐中電灯が点灯するんです。

ぜひ一度試してみてください、実用性は全くありませんが。

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レミーラに話を戻しますね。

暗い洞窟内を明るく照らし、視界が開けて進むべき道がわかるようになる、そんな便利なレミーラは、なぜリストラされてしまったのでしょうか。

その理由は大きく分けて2つあり、それぞれ、順にご説明していきます。

結論から言うと、ダンジョンに入るたびに、レミーラをかけるのがシンプルに面倒くさすぎるから。

一度だけならまだしも、レミーラは一定歩数ごとに効果が薄れていき、最終的には「たいまつ」と同じように照らす範囲がどんどん狭まっていきます。

タカリ

やがて視界は元の暗闇に戻ってしまい、またかけ直さなければならないのが非常に面倒なんです。

要するに、レミーラのリストラは、プレイヤーの負担を減らすための優しさとも言えるんですね。

結論から言うと、ゲームのROM容量が増えたことで、視界制限を設ける必要がなくなったから。

1986年5月27日にファミリーコンピュータで発売されたDQ1のROM容量は、なんとわずか64KBしかありませんでした。

タカリ

スマホで撮影する写真1枚の容量は、おおよそ2MB〜5MBくらい。

1MB=1024KBだから、DQ1のROM(64KB)って、今の写真1枚にも満たないんです、驚きですよね。

当時のDQ1は、そんな考えられないほど限られた容量の中で工夫を凝らして制作されたため、ダンジョンの構造もコンパクトでした。

全体像がすぐに把握できてしまうことから、視界をあえて制限する必要があったのです。

しかし、次作の「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」(以下、DQ2)からは、ROM容量が大幅に増加し、ダンジョンもより広大になったことで、視界をわざわざ制限する必要がなくなりました。

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つまりレミーラは、限られたROM容量の中でゲームに工夫を加えるために生まれた、いわば副産物のような魔法なんですね。

「パルプンテ」がリストラされた理由

こちらの章では、「パルプンテ」がリストラされた理由をご紹介しますね。

パルプンテとは、効果がランダムに発生し、詠唱者でさえ何が起こるか全く分からない特殊呪文。

パルプンテの効果は実に多種多様で、「味方全員の攻撃が必ず会心の一撃になる」といった有利なものもあれば、「味方・敵全員のHPが1になる」といった不利なもの、さらには「何も起こらない」といったケースまで存在し、ギャンブル性がとても高い呪文なんですね。

突然ですが、DQ5に登場するモンスター「ムーンフェイス」をご存知でしょうか。

「ビックアイ」や「ケムケムベス」の色違いで、つい可愛らしい見た目に油断しがちですが、じつは「パルプンテ」を唱えてくるという、ちょっと珍しいモンスター。

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このモンスターのパルプンテによって、「全員のMPを0にされた」「流星でHPを1にされた」「全員マヒして全滅した」といった被害報告が多数寄せられていて、私を含め、トラウマになっているプレイヤーも少なくないのではないでしょうか。

そんな多彩な効果を持つパルプンテですが、DQ8以降のナンバリング作品では、DQ10を除いて登場しておらず、実質的にリストラされてしまった形になります。

おそらく、その理由はズバリ「効果を3Dグラフィックで表現するのが難しいから」

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たとえば「仲間全員にドラゴラムがかかる」「流星が降り注ぐ」「とてつもなく恐ろしいものを呼び出す」など、パルプンテには実に多彩で壮大な効果があります。

それらすべてを3Dグラフィックで再現するのは、相当な労力がかかる故のリストラなのでしょうね。

「モシャス」がリストラされた理由

こちらの章では、「モシャス」がリストラされた理由をご紹介しますね。

モシャスは外伝作品を除くと、DQ3~DQ7に登場する呪文で、相手の見た目と能力をそっくりそのままコピーできます。

味方が使用できるのはDQ3とDQ4(FC版)に限られているので、プレイヤーによっては「敵が使ってくる呪文」というイメージのほうが、強いかもしれませんね。

DQ4(FC版)では「めいれいさせろ」がなく、AI任せの戦闘では補助呪文を思うように使ってくれませんでした。

ですが、モシャスを使えば仲間専用の呪文もコピーして使えます。

公式ガイドブックでも、「バイキルト」を意図的に使う手段としてモシャスが紹介されていますし、本作で勇者がモシャスを習得するのは、まさにそのためであり、非常に有能な呪文と言えるんですね。

そんな、有能な呪文がリストラされてしまった理由としては、主に次の2点が挙げられます。

「味方に自由に命令できるようになったことで、活用の機会が減ってしまったこと」

「味方の呪文や特技をコピーできるという性質が、あまりに強力すぎたこと」

たとえば、DQ4(リメイク版)でモシャスが削除されていなかったら、「ピサロ」に変身して「マダンテ」を連発できたりと、ゲームバランスが完全に崩壊してしまいますよね。

究極の大呪文「マダンテ」については、こちらの記事で詳しく書いているので、ぜひご覧ください。

ちなみに、敵が女性キャラに変身した際、「なめまわし」などの如何わしい行為に及ぶ、とんでもないプレイヤーが続出したのも、リストラの要因になってるのかもしれません。

タカリ

マジかよ、チャモロ最低だな。

まとめ

最後に、DQシリーズにおける「リストラされてしまった呪文」について、まとめて締めくくります。

「レミーラ」

  • 「レミーラ」は、外伝作品を除くと、DQ1にのみに登場する呪文で、周囲を明るく照らすことができる
  • リストラされた理由その1:「面倒くさすぎるから」
  • リストラされた理由その2:「視界制限の必要がなくなったから」
  • 「レミーラ」は、限られたROM容量の中で工夫を凝らして制作された結果、生まれた副次的な魔法
「パルプンテ」

  • パルプンテ」とは、効果がランダムに発生し、詠唱者でさえ何が起こるか全く分からない
  • 「味方全員の攻撃が必ず会心の一撃になる」といった有利なものもあれば、「味方・敵全員のHPが1になる」といった不利なもの、さらには「何も起こらない」といったケースまで存在し、ギャンブル性がとても高い呪文
  • リストラされた理由は、「効果を3Dグラフィックで表現するのが難しいから」
「モシャス」

  • 「モシャス」は外伝作品を除くと、DQ3~DQ7に登場する呪文で、相手の見た目と能力をそっくりそのままコピーできる
  • 味方が使用できるのはDQ3とDQ4(FC版)に限られているので、「敵が使ってくる呪文」というイメージが強い
  • リストラされた理由その1:「味方に自由に命令できるようになったことで、活用の機会が減ってしまったこと」
  • リストラされた理由その2:「味方の呪文や特技をコピーできるという性質が、あまりに強力すぎたこと」
  • マジかよ、チャモロ最低だな。
タカリ

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