ドラクエ作品

【ドラクエ】ダークドレアムを本気で研究しました。

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タカリ

こんにちは、タカリです。

今回は「ダークドレアム」を本気で研究していきます。

ダークドレアムは「ドラゴンクエストVI 幻の大地」で初登場したモンスターであり裏ボス。

自称「破壊と殺戮の神」で、ストーリー中盤に「過去」の「グレイス城」にてその姿を現します。

「グレイス王」がラスボス「デスタムーア」に対抗するためダークドレアムを召喚しましたが、力量不足故に「わたしは だれの命令も うけぬ」と煉獄の業火で一蹴され、更にはグレイス城もそのまま滅ぼされました。

実はここのエピソードはDQ屈指のホラーだということをご存知でしょうか。

その辺りも詳しく解説しますのでお楽しみに。

そして、やはりダークドレアムと言えば「デスタムーアVSダークドレアム」の蹂躙イベントですよね。

裏ボスが主人公たちに代わってラスボスを倒してくれるという、前代未聞な展開に多くのプレイヤーが心慌意乱と化しました。

今回の記事はそんな“暗黒の夢”を体現するダークドレアムについて徹底的に明らかにしているので、最後までお付き合い頂けると幸いです。

タカリ

それではどうぞ♪

破壊と殺戮の神「ダークドレアム」に迫る

「ダークドレアム」は「ドラゴンクエストVI 幻の大地」に初登場したモンスターであり、裏ボスでもある自称「破壊と殺戮の神」。

おそらく名前の由来は「Dark Dream」(直訳で暗黒の夢)の「Dream」をローマ字読みして「ダークドレアム」だと思われます。

因みに、映画「 Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!」(2007年11月10日公開)には「Dark Dream」を英語読みにした「ダークドリーム」という闇のプリキュアが登場します。

「そんなの、まだ習ってないよ!!」

彼女は映画のみのキャラクター且つわずか1作のみの登場でありながら、2019年9月14日にNHK BSプレミアムにて放送された「全プリキュア大投票」の「キャラクター部門」において第4位にランクインするほどの大人気キャラ。(第1位の「モフルン」には性別は存在しないので、レギュラープリキュア以外の女性キャラでは最も高い順位)

話をダークドレアムに戻します。

自らを「破壊と殺戮の神」と称するだけあって、その強さは折り紙付き。

魔物の魂を喰らい、時には魔王という存在すら糧にしてしまう大悪魔でありながら、勇者の魔法である「ギガデイン」、神聖な巨大十字で敵を切り裂く「グランドクロス」を放ち、全モンスター中デスタムーア第2形態と並んで第1位の攻撃力410から繰り出される無慈悲であまりにも重い物理攻撃により、数多のプレイヤーは永遠の煉獄という深淵に叩き落とされました。

そんな”暗黒の夢”を体現し、上述した圧倒的な強さと後述する「デスタムーアVSダークドレアム」蹂躙イベントの衝撃によりDQファンから愛され、絶大な人気を誇るのがダークドレアムなんです。

自称「破壊と殺戮の神」である「ダークドレアム」は、ストーリー中盤に「過去」の「グレイス城」にてその姿を現します。

この時点ではまだダークドレアムという名前は一切出てこず、名前が判明するのは主人公たちと対峙した時。

「グレイス王」が本作のラスボス「デスタムーア」に対抗するために悪魔召喚の儀式を行いダークドレアムを召喚しましたが、力量不足だったので「わたしは だれの命令も うけぬ」と煉獄の業火で一蹴され、更にはグレイス城も瞬く間に滅ぼされました。

なお、グレイス王が唱えた悪魔召喚の呪文が若干ふざけているのも、ダークドレアムをブチギレさせた要因のひとつだと推察しています。

グレイス王「マハ トラーナ ソテミシア レキダントラン ヒガンテ パラシコロヒーア!

DQ6は他にも「チャモロ」や「フォーン王」が唱える謎の呪文が登場しますよね。

もはや読めないフォーン王の呪文。(宇宙言語かな?

実はグレイス城のエピソードはDO6、いやDQシリーズ全体から見ても屈指のホラーだということをご存知でしょうか。

前述した通りグレイス王がダークドレアムという大悪魔を召喚して怒りを買った結果、王や大臣、多くの兵士たちは死亡し、栄華を誇った王国は瞬く間に滅びました。

この惨劇の様子は主人公たちが「現実の世界」の既に滅んでいる「グレイス城」の片隅にある井戸に入ることによって「過去」の「グレイス城」へと行き、そこで追体験する形で見ることになります。

これまで主に井戸へ入って「現実の世界」と「夢の世界」を行き来してきたので、一見「夢の世界」と勘違いしてしまいがちですが、実際は「過去」の「グレイス城」なんですね。

「現実の世界」の「ダーマ神殿」や「魔法都市カルベローナ」がデスタムーアによって滅ぼされたのは約50年前ですが、グレイス城の兵士「ゴーリキ」が近況のように語っていることからその頃の「過去」だと推定できます。

因みに「夢の世界」のグレイス城も完全に滅んでいて、「現実の世界」「夢の世界」共に「滅ぼされた」状態になっているのはこのグレイス城だけ。

もちろん、「夢の世界」のグレイス城にも訪れることはできますが、高い山脈で周囲を囲まれているため「天馬」入手後でないとたどり着けない上に、シナリオ的には全く立ち寄る必要はないので行ったことがない方も少なくはないと思います。

この「夢の世界」のグレイス城に居る謎のご老人曰く、かつてこの城にいた者たちは悪魔を呼び出したことで神の怒りに触れ、無限地獄を彷徨っているとのこと。

前述した過去のグレイス城の惨劇は、井戸に入れば何度でも繰り返し追体験できるんですが、これは城の人たちが終わりのない無限地獄を彷徨っているからなんですね。

まあ、このイベントは伝説の武具「オルゴーのよろい」を入手するためのヒントが得られるので何度も見れるというメタな側面もあると思いますが、それを言ったら野暮。

タカリ

なお、私はプレイ当時ヒントを聞いても”「おうごんのつるはし」を使って隠し階段を見つける”という発想に至れず、城内を彷徨い続ける無限地獄を体験しました。

ご老人は更に、この城に居るとどこからともなく阿鼻叫喚が聞こえてくると言っているので、おそらく城の人たちは意識がある中、ダークドレアムという”暗黒の夢”に何も干渉することもできず、ただひたすらに無限地獄を彷徨い続けているのだと思われます。(こわい)

どうでしたか?

この想像すら絶する、責め苦の果てすらない無限の地獄。

願わくはグレイス城に縛られる魂たちに、やすらぎがあらんことを。

DQ6のストーリーを基に描かれた漫画「ドラゴンクエスト 幻の大地」をご存知でしょうか。

この漫画はDQ6発売後の1997年~2001年まで「月刊少年ガンガン」にて連載され、作画は「神崎まさおみさん」、単行本第3巻からは知る人ぞ知る「CDシアター ドラゴンクエスト」の脚本・監督を務めた「とまとあきさん」、そして監修はドラクエの生みの親である「堀井雄二さん」と、超豪華メンバーが結集して作られた漫画です。

「ダークドレアム」は本編と同様に「グレイス城」のイベントで登場しますが、姿は全くの別物になっていて「赤い悪魔」「世界のすべてを喰い尽くす絶対の破壊者」を自称するヤギっぽい大悪魔へと変貌。(ネタバレ回避のため?)

主人公の「ボッツ」はダークドレアムを「人間でも獣でも精霊でも魔族でも感じたことのない邪悪な感覚」と形容しています。

モデルは19世紀のオカルティストである「エリファス・レヴィ」が描き確立した「バフォメット」で間違いないかと。

本編のダークドレアムとは似ても似つかないですし、別ベクトルの禍々しさを放っていますね。

エピローグにも突然現れ、ダークドレアムを倒しに行くところで物語は完結します。

漫画「ドラゴンクエスト 幻の大地」は基本的にはゲーム本編のストーリーに沿っていますが、後味の悪いエピソードも救われた終わりになっているなどオリジナル要素も多く、全10巻と読みやすいので、まだ未読の方はぜひご覧になってください。

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タカリ

因みに私は電子版を全巻買いました。

DQ6本編では殆ど描かれなかった主人公×バーバラの恋愛要素がかなり強調されているのもよかったです。

この辺りはDS・スマホで発売されたDQ6リメイク版に逆輸入されていて、バーバラが主人公を想うような描写も幾つか追加されました。

みんなのアイドル「ハッサン」は「ミレーユ」といい感じになってます。

「チャモロ」は初対面の主人公たちに「ボクは神の子だぁ!!」と言い放つなど、ゲーム本編の真面目な性格から大きく変更。

ここだけ切り取ると完全にヤバい奴ですが、キャラも立っていて本編より時系列前にあたる外伝もとても良かったです。

それだけに後半は少し影が薄くなるのが残念。

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デスタムーアVSダークドレアム(蹂躙)

この章では、有名すぎて知らぬ者はいないと言われる「デスタムーアVSダークドレアム」をご紹介します。

「デスタムーアVSダークドレアム」とは、DQ6の裏ボスである「ダークドレアム」を20ターン以内に倒すと発生するイベントのことを指します。

その内容はダークドレアムが主人公たちに代わってラスボス「デスタムーア」を倒してくれるというものなんですが、それはもはや「VS」で対することも烏滸がましいレベルの一方的な蹂躙がプレイヤーの眼前にて繰り広げられたこともあり、非常に有名なイベントのひとつなんですよね。

第1形態のおじいちゃん「デスタムーア」は「はげしく燃えさかる炎」「いてつく冷気」「イオナズン」に加え、なぜか主人公たちには使わない「かがやくいき」を放ちますが、対する「ダークドレアム」はこれらの攻撃を「ミス! ダークドレアムは まったく ダメージを うけないっ!」と余裕で一蹴。

文言に注目してみてください。

ドラクエは攻撃を回避した場合「みをかわした!」と表示されるので、ダークドレアムはデスタムーアの攻撃をあえて受けた上でのノーダメージなんですね。

主人公たちと戦った際のダークドレアムは、どんな弱い攻撃だろうと普通にダメージを受けていたので手を抜いていた説が浮上しました。

さらに「いてつく冷気」を受け止めて投げ返したり、

「イオナズン」を鼻で笑い、ブレス系攻撃の頂点である「かがやくいき」で涼んでおられます。

そして「ベギラゴン」のような通常攻撃を放ち、9999ダメージのもと第1形態をオーバーキル。(ファイナルファンタジーかな?)

因みにですが、DQシリーズにおける「9999ダメージ」は「テンション」が実装されたDQ8以降でも滅多にみれず、比較的4桁ダメージが容易に出せるDQ11ですら厳しい数値です。

流石、「破壊と殺戮の神」を称するだけのことはありますよね。

デスタムーアは「お おのれ…こざかしい ヤツめっ!」と逆三角体型の魔人と化し、第2ラウンド開始。(促音の「っ」が可愛い)

「肩を怒らせ突進」して、立て続けに「ルカナン」を唱えますが当然「ダークドレアム」には全く効かず、

「しゃくねつ」を吐くも「おいかぜ」で跳ね返される無情。

これの何がひどいかって、事前に発動させないと意味がない「おいかぜ」を後出しで成功させ、更には「しゃくねつ」本来のダメージ160前後を約4.7倍も超えた753ダメージを叩き出しているところ。

おそらく、宇宙の法則が乱れていると思われます。

そしてデスタムーアは「か かくなるうえは…」と「スカラ」×2、「バイキルト」で武装色の覇気を纏い突進を仕掛けますが、

ダークドレアムの全身から放つ「すさまじいオーラ」によって「うぎゃあっ!」と愛愛しい悲鳴をあげて又も敗北。

デスタムーアも「はあ はあ…。 もう ゆるさぬぞ…。ついに わしを おこらせたな…。」と最終形態に変身。

もはや、「肉体の戦い」だけではなく「心を抓む闘い」でも、勝の敗は決しているのは誰の目にも明らか。

それでも生きとし生けるものの王を自称し、本作ラストボスの意地を見せ変身するやいなや「ひだりて」で掴みかかりダークドレアムを締めつけますが、あっさりと振りほどかれ同時に「ひだりて」を粉砕されます。

「うげっ!」

そして、「破壊と殺戮の神」は「お遊び」にも飽きたようで、

「イオナズン」「マヒャド」「ギガデイン」「ビッグバン」「マダンテ」「ジゴスパーク」と、「現実の世界」「夢の世界」「はざまの世界」全てが跡形無く消滅しそうな連続攻撃によって、デスタムーアは派手に逝きました。

タカリ

主人公たちも塵になってそう

どうでしたか?

当時、この裏ボスがラスボスを一方的に蹂躙するという、前代未聞の光景を目の当たりにしたプレイヤーの受けた衝撃は計り知れないものでした。

実はこのイベントは「想定ターン以内に倒せたらエスタークが仲間になる」という、全国に閃光の如く拡散されたデマから誕生した一種のギャグと堀井雄二さんは仰っています。

デスタムーアはそのギャグの贄になった上に、前述の蹂躙事件もあってひたすらネタにされ続けていますが、表向きはムドーに征服をさせつつ自らは「夢の世界」と「現実の世界」の間に「はざまの世界」という第3の世界を創り出し、着々と世界征服を進めていった歴代ドラクエシリーズでも屈指の有能な大魔王だということを忘れないであげてください。

タカリ

ある意味、ドラクエ6における最大の被害者なのかもしれませんね。

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まとめ

最後に、”暗黒の夢”を体現する「ダークドレアム」についてまとめて終わります。

  • 「ダークドレアム」はDQ6に初登場したモンスターであり裏ボス
  • 名前の由来は「Dark Dream」(直訳で暗黒の夢)の「Dream」をローマ字読みして「ダークドレアム」だと思われる
  • 映画「 Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!」(2007年11月10日公開)には「Dark Dream」を英語読みにした「ダークドリーム」という闇のプリキュアが登場した
  • 自称「破壊と殺戮の神」で、ストーリー中盤に「過去」の「グレイス城」にてその姿を現す
  • 「グレイス王」がDQ6のラスボスである「デスタムーア」に対抗するために「ダークドレアム」を召喚したが、力量不足故に煉獄の業火で一蹴され、更には「グレイス城」もそのまま滅ぼされた
  • 「グレイス王」が唱えた悪魔召喚の呪文がふざけていたのも「ダークドレアム」がブチギレた要因のひとつと推察される
  • 「現実の世界」「夢の世界」ともに「滅ぼされた」状態になっているのは「グレイス城」だけ
  • 「夢の世界」の「グレイス城」に居る謎のご老人曰く、かつて城に居た者たちは悪魔を呼び出したことで神の怒りに触れ、無限地獄を彷徨っている
  • 漫画版の「ダークドレアム」はネタバレ回避のためか「赤い悪魔」「世界のすべてを喰い尽くす絶対の破壊者」を自称する、ヤギっぽい大悪魔へと変貌している
  • 漫画版「ダークドレアム」のモデルは19世紀のオカルティストである「エリファス・レヴィ」が描いて確立した「バフォメット」だと思われる
  • 「デスタムーアVSダークドレアム」イベントは有名すぎて知らぬ者なしと言っても過言はない
  • その内容は「ダークドレアム」による「デスタムーア」への一方的な蹂躙である
  • 堀井雄二さん曰く「デスタムーアVSダークドレアム」の蹂躙イベントは「想定ターン以内に倒せたらエスタークが仲間になる」という、全国に閃光の如く拡散されたデマから誕生した一種のギャグ
  • 「デスタムーア」は「ダークドレアム」による蹂躙イベントの所為でネタにされ続けているが、歴代DQシリーズでも屈指の有能な大魔王である

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タカリ

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