ドラクエ作品

ドラクエの名言「そんな ひどい…。」を本気で研究しました。【無限ループのセリフでは最も有名?】

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タカリ

こんにちは、タカリです♪

今回は記念すべきドラクエシリーズの第一作目「ドラゴンクエスト」に登場するヒロイン「ローラ姫」の代名詞にもなっていて、恐らくゲーム業界で最も有名な「無限ループ」のセリフかつ名言の「そんな ひどい…。」を研究していきます。

1986年5月27日にファミリーコンピュータで発売された初代「ドラゴンクエスト」のROMの容量はなんとたったの64KBです。

みなさん、ちょっとお手元のスマホに保存されている写真の容量を確認してみてください。

大体写真1枚の容量が1MB~5MBで収まっていると思います。

1MB=1024KBなので私たちが普段撮っている写真1枚より容量が少ないんです、驚きですよね。

故にゲーム中使用されるテキスト部分においてのデータ量調整・削減も非常に苦労されたみたいです。

会話のテキストですら削減しないといけない・・今では到底考えられない制作環境・・

ここで登場するのがドラクエシリーズ生みの親である「堀井雄二」さんが放つ短文で一気にプレイヤーを引き込んで魅了してしまう通称「堀井節」が炸裂した数多の名言たちで、「そんな ひどい…。」はその中のひとつという訳です。

ご紹介したい堀井節の光る名言は山のようにあるので、また改めて別の名言記事も書きたいと思います。

このDQの名言についてもっと知りたい!などリクスエストをX(旧Twitter)にてお待ちしています♪(もちろん優先的に記事書きます!)

前置きが長くなりすみません、それではどうぞ♪

【DQ1】伝説のはじまり、そして全てのオリジン

この章では「ドラゴンクエスト」(DQ1)の「そんな ひどい…。」を紹介していきます。

ドラクエシリーズの第一作目作品ということで名言だけではなく、ドラクエ全てのオリジン・・正に伝説がはじまった記念すべき偉大な作品ですね。

今作の「そんな ひどい…。」は計3回登場します。

1回目は「沼地の洞窟」で「ローラ姫」救出時で、「わたしを おしろまで つれてかえってくれますね?」というお願いを「いいえ」の選択で断ると「そんな ひどい…。」のセリフと共に再び選択肢に戻ります。

つまり、「いいえ」でローラ姫のお願いを断り続ける限り一生進まないので通称「無限ループ」といわれているんですね。

一見無意味なやり取りに感じる人もいるかもしれませんがプレイヤーが自分で「選択」(超重要)することで、伝説の勇者「ロト」の血を引く勇者となり「竜王」にさらわれた「ローラ姫」を救いだすことができた達成感、そして竜王を倒すという目的への想いも強くなり気づいたらごく自然に物語へ引き込まれているという堀井雄二さんのゲームデザインセンスがずば抜けているということが分かるやり取りなんです。

DQ1発売当時の1986年(昭和61年)はロールプレイングゲームというジャンルはまだまだ馴染みも薄く戸惑うプレイヤーも多かったんですが、「これがロールプレイングだ!!」という堀井さんからのメッセージが強く伝わったからこそ今のゲーム業界があるので「ドラゴンクエスト」が如何に凄いゲームなのか分かりますよね。

2回目は王の間で玉座に座っているローラ姫に話しかけると、「◯◯さまは ローラのことを おもってくださいますか?」と聞かれるので「はい」を選択すると「うれしゅうございます。ぽっ」という言葉と共にMEも流れますが、「いいえ」を選択するとFC・MSX版ではここでも「そんな ひどい…。」の無限ループに突入します。

リメイク版では「そんな ひどい…。」と言われて終わりなので少し寂しい?

最後の3回目は「りゅうおう」を倒し、「ラルス16世」(ラダトーム国王)からの禅譲の誘いを断り旅立とうとしたとき、ローラ姫を救出していると「まってくださいませ!」と呼び止められ「その あなたの たびに ローラも おともしとうございます。このローラも つれてって くださいますわね?」とお願いされるので、

断ると当然「そんな ひどい…。」無限ループが発動。

因みにローラ姫を救出せずにクリアしても、海の向こうに旅立つまでに助け出したようで結ばれることになるのでどうやら運命みたいです。

もしかすると堀井雄二さんはこの時にDQ5の結婚イベントを思いついたのかもしれませんね。

【DQ2】どこからともなく聞こえてくる美しい声の正体は?

FC、MSX、MSX2版では「はぐれメタル」が落とす超レアアイテム「ふっかつのたま」を使うとどこでも「復活の呪文」が聞けるようになりますが、「書き取ってくれましたか?」の問いに否定すると「そんな ひどい…。」と共に「復活の呪文」を強制的に聞かされます。

復活の呪文が冒険の書に置き換えられたSFC版では「冒険の書に記録しますか?」に「いいえ」を選択肢し、続けて「まだ冒険を続けますか?」にも「いいえ」を選択すると声の主に「そんな ひどい…記録せずに休むというのですか!?」と熱を込めて言われ、ラスボスのシドーを倒した後に使った場合には声の主に褒めて貰え、「これからも 3人 仲よく 3つの国を 見守っていってくれますね?」に「いいえ」を選択すると無限ループにハマります。

ふっかつのたまは超レアですし、ラスボス撃破後に使う発想にはなかなか至らないと思うので知らなかった人も多いのでは?

気になるのはこの美しい声の正体ですが、ファミリーコンピューターマガジンのDQ2Q&Aコーナーではローラ姫であることが回答されていて更に「ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III 超みちくさ冒険ガイド」という公式書籍でもローラ姫だと明記されました。

声の主の「私と 愛しき人の子孫たち」、「私の かわいい 子孫たち」の台詞と時系列(DQ3→DQ1(勇者とローラ姫結婚)→DQ2)を理解しておけばすぐにローラ姫が浮かびますよね。

【DQ3】台詞の登場はないけど、あの有名な変態大盗賊が?

結論から言うとDQ3に「そんな ひどい…。」の台詞は登場しません。

しかし、本作で初登場した覆面マントにパンツ一枚、右手には斧を持った変態大盗賊である「カンダタ」の命乞いを「いいえ」で断ると無限ループに入り逃さないと先に進めなくなります。

カンダタとは「バハラタ東の洞窟」でも戦うことになり、倒すとやはり命乞いをされ再び強引に去ってゆきます。

計2回もある意味最強の無限ループを使ってくるので、DQの無限ループ=カンダタとなっているプレイヤーも多いかもしれませんね。

そう言えば1990年から2006年にかけて、複数名の作家によるアンソロジー形式で刊行されていた「ドラゴンクエスト4コママンガ劇場」という漫画があるんですが、「南国少年パプワくん」や「ジバクくん」などで知られる柴田亜美先生のこのネタで滅茶苦茶に笑った記憶。

ネタに登場するのは「エリミネーター」ですが、色違いなだけなのでカンダタも実質変態で問題ないと思います。

【DQ4(リメイク版)】天空人の少女「ルーシア」はネコかぶり?

仲間との会話システムが採用されているリメイク版限定ですが、「世界樹」の頂上で「天空の剣」を入手後、天空人の少女「ルーシア」のわたしをお城へ連れてってのお願いを「いいえ」で断ると感嘆符が可愛い「そんな ひどい!」が炸裂します。

ルーシアはFC版では若干キャラが薄かったのですがリメイク版ではデザインが大きく変更され、会話システムによって覚醒しました。

一人称が「ルーシア」になったり、語尾が「~ですぅ」という口調になったり、地上の知識がないため天然発言を連発したりと大幅にキャラが濃くなっています。

人によってはあざとく映るかもしれませんが、私は素直に可愛いと思いました。

そんな彼女との会話を幾つかご紹介します。

恋バナには興味津々な様子。

外界に降りた天空人とは恐らくDQ4主人公の母親のことですね。

このようにリメイク版では非常にキャラが立ったルーシアですが、FC版にあった台詞はそのままなので天空城に帰った途端別人になります。

ミネアもルーシアのあまりの変わりようにネコぶってるのか?と漏らしています。

私は一緒に冒険している時のルーシアが素であって、天空城では仕事モード・・つまり、彼女は公私をきっちり分けるプロフェッショナルだと解釈しました。

みなさんはどちらのルーシアが好きですか?

【DQ5(リメイク版)】ビアンカ派にはツラい・・?

DQ4と同様にリメイク版でのみ「そんな ひどい…。」のセリフを聞くことができます。

その条件はフローラと結婚して、「サラボナ」の富豪「ルドマン」が経営している「カジノ船」で踊り娘に話しかけた直後のフローラの問いに「はい」を選択するです。

DQ5をプレイ済の方は刹那で察したと思いますが、「そんな ひどい…。」を聞くためにはフローラと結婚する必要があるのでビアンカ派にはツラい仕様なんです。

↑の画像は保存してあった結婚前夜のデータからやり直して撮影しましたが、私は完全にビアンカ派なので心がきゅっとなりました。

しかし、フローラの問いに「いいえ」を選ぶと「私の足でよければ あとで お好きなだけさわってください。」と、言ってくれます。

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正直気持ちが揺らいだのは事実です。

でも、ビアンカのセリフも滅茶苦茶に良いのでご紹介します。

全力で否定すると、ビアンカのジト目が鮮明に浮かぶセリフが聞けます。

思い切り見ましたごめんなさいすると、「足なら いくらでも私の足を見ればいいでしょっ!」と言ってくれます、ありがとうビアンカさん。

みなさんはどちらの会話が好きですか?

【DQ6】聞ける期間が非常に短いので注意

「牢獄の町」で兄が牢屋に入れられたという男に「へいしのふく4つ」を着た状態で話しかけると兄の安否を聞かれるので「いいえ」と答えると言われます。

更に牢獄の町の支配者「アクバー」を倒した後に学者に話しかけ、アクバーに命令されて研究をしていただけなので許してと言われるので「いいえ」で断ると「そんな ひどい…。」が聞けます。

どちらの「そんな ひどい…。」も聞ける期間は短いのですが、後者の学者から聞けるのはアクバーを撃破後~デスタムーアによって住人たちが石や動物に変えられるまでと非常に短いうえに「はい」で許すと当然「そんな ひどい…。」も発動しないので聞いたことがある人はごくごくわずかだと思います。

【ドラクエ7】呪われし町「ルーメン」で聞けます

3度も厄災に襲われる呪われし町「ルーメン」で「シーブル」がペットとして飼っている「チビィ」の退治依頼を断り、その後シーブルからのチビィを逃がす協力を断ると「そんな ひどい…。」が聞けます。

シーブルは町で一番大きなお屋敷に住んでいる男性で、恐らく名前の由来は「シートン動物記」の「アーネスト・トンプソン・シートン」と「ファーブル昆虫記」の「ジャン・アンリ・ファーブル」だと思われます。

【ドラクエ8】種田梨沙さん好きな人は必聴

通常エンディングにてトロデーン王国の王女「ミーティア」が私をここから連れて逃げて!とお願いしてきますが、「いいえ」で断ると「そんな ひどい…!」を聞くことができます。(実は感嘆符付きの「そんな ひどい…。」はかなりレア)

↑はPS2版のベタ移植であるスマホ版なのでボイスはつきませんが、3DS版ではボイスがついています。

ミーティアのCVを担当されたのは、『ストライク・ザ・ブラッド』(姫柊雪菜)、『ご注文はうさぎですか?』(リゼ)、『きんいろモザイク』(小路綾)などで知られる種田梨沙さん。

種田梨沙さんCVで特に好きなキャラクターは「うたわれるものシリーズ」のクオンです。

「今度はもう逃さないかな。」

【ドラクエ11】実は非常にレアな「そんな ひどい…。」

異変前シナリオの「クレイモラン城下町」にいる女王「シャール」(偽物)との会話で「ベロニカ」の問いに「いいえ」と拒否するとシャール(偽物)が言います。

拒否するとベロニカが「アンタ ホントに勇者なの!?」とブチ切れて無限ループにハマります。

「もう一度だけ聞くから よく考えて答えて。」と言っていますが、何度でも聞いてくれるベロニカやさしい。

突然ですがクイズです。

↑の「そんな ひどい…。」は非常に珍しいコトが起きているんですが、その珍しいコトとはなんでしょう?

この問題を即答できる人は間違いなくドラゴンクエストへの造詣がとても深い方です。

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正解は、

“会話の対象者ではない人物が「そんな ひどい…。」と言っている”

です、わかりましたか?

厳密に言うと会話の対象者ではあるんですが、便宜上対象者ではないと表現しました。

今までの「そんな ひどい…。」を言うポジションはベロニカとイメージすれば分かりやすいかなと思います。

私が知る限りドラクエ11でしか見られない非常にレアな「そんな ひどい…。」の発動ケース。

まとめ

長文乱文失礼しました、最後にまとめて終わりますね。

  • ドラクエの名言「そんな ひどい…。」はゲーム業界では恐らく最も有名な無限ループのセリフ
  • 「そんな ひどい…。」の初登場はDQ1であり、ローラ姫の代名詞にもなっている
  • DQ2で聞ける美しい声の正体はローラ姫
  • DQ3に「そんな ひどい…。」は登場しないが、変態大盗賊であるカンダタが無限ループを使ってくる
  • 会話システムが採用されたDQ4(リメイク版)のルーシアは公私をきっちりと分けるプロフェッショナル
  • DQ5(リメイク版)で追加された「そんな ひどい…。」のセリフを聞くためにはフローラと結婚しないといけないのでビアンカ派にはツラい
  • DQ6の「そんな ひどい…。」を聞ける期間はとても短いので注意
  • DQ8(3DS版)の「そんな ひどい…。」は種田梨沙さん好きな人は必聴
  • DQ11の「そんな ひどい…。」は非常にレアなケース
タカリ

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最後まで記事を読んで頂きありがとうございました♪