今回は「ダーマ神殿」を本気で研究していきますね。
出典：ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
ダーマ神殿とは、神官にお願いすることでキャラクターの「転職」が可能になる場所。
出典：ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
初出は1988年2月10日に発売された「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」（以下、DQ3）です。
出典：ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
DQ3と言えば、いよいよ2024年11月14日（木）にHD-2Dリメイク版が発売されますね。
出典：ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
もちろん、リメイク版でもダーマ神殿は登場し、なんと新職業として「まもの使い」が追加されています。（強キャラの予感）
出典：ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
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この記事では、ダーマ神殿を特に面白いエピソードがある作品に絞って本気で研究しているので、ぜひ最後までお付き合いください。
それではどうぞ♪
ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
名前の元ネタ
「ダーマ神殿」の元ネタはおそらく、サンスクリット語の「dhárma」（ダルマ、ダーマ）。
「ダルマ、ダーマ」は「法」とも訳され、法則、真理、全宇宙を統一する力、正義、最高の実在などを指します。
達磨大師(ダルマだいし)や、彼をモデルとした縁起物も非常に有名。
つまり、上記の説が正しいと仮定した場合、ダーマ神殿の元ネタは私たちにも身近な「ダルマ」だったんですね。
表記ゆれが激しい
DQ3では「ダーマ神殿」ではなく、正確には「ダーマの神殿」なのはご存知でしょうか。
出典：ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
実は作品ごとに表記は結構適当。
例えばDQ6の場合、人から聞けるのは「ダーマの神殿」で、「ルーラ」使用時は「ダーマしんでん」と表記ゆれしていますし、
出典：ドラゴンクエストVI 幻の大地
DQ3に至ってはただの「ダーマ」としか表示されません。
出典：ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
こんな感じで混在しまくってますが、公式ガイドブック等では「ダーマ神殿」表記が多く使用されているのもあって、ファンの間では「ダーマ神殿」と呼ぶ人が多い傾向にあります。
出典：ドラゴンクエストVI 幻の大地 公式ガイドブック 上巻(世界編） P82
＼表紙のイラストは村上ゆみ子先生！／
「ダーマの神殿」と「ダーマ神殿」、
みなさんはどちら派ですか？
私は語感が良いので「ダーマ神殿」派です。
卍マーク変更
結論から先に言うと、ガラケー版以降は神殿奥の池に在った卍マークが、田マークに変更されています。
変更前
卍マーク
出典：ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
変更後
田マーク
出典：ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
この変更は、卍が「ハーケンクロイツ」を彷彿とさせるからでしょうね。
（ハーケンクロイツの画像を載せると、Googleさんがブチギレてくるので割愛）
日本人にとって卍は仏教のシンボルとして広く知られていますし、「ダーマ神殿」の元ネタはおそらく前述したように仏教用語なので、池の卍マークは意味深いものでした。
出典：ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
しかし、ナ◯ズムやホ◯コーストを連想させるハーケンクロイツに似ている卍は、海外では誤解や不快感を与えるおそれがあり、近年の海外展開を重視したゲーム業界では避けざるを得ないという訳なんです。
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ドラゴンクエストVI 幻の大地
DQ6には、「現実の世界」（下の世界）と「夢の世界」（上の世界）の2つの「ダーマ神殿」が登場します。
「現実の世界」とは文字通り現実の世界
出典：ドラゴンクエストVI 幻の大地
「夢の世界」とは「現実の世界」で暮らす人々の「夢」および、「願い」「想い」「希望」などが具現化された世界のことで「ゼニス王」が統治
出典：ドラゴンクエストVI 幻の大地
「現実の世界」と「夢の世界」に分けて、詳しくダーマ神殿を解説していきますね
現実の世界（下の世界）
「現実の世界」（下の世界）の「ダーマ神殿」は廃墟になっています。
出典：ドラゴンクエストVI 幻の大地
「転職」によって人々の才能を開花させ、勇者を生み出しかねないダーマ神殿をおそれた本作のラスボス「デスタムーア」によって、遥か昔に滅ぼされました。
オリジナルのSFC版では「現実の世界」と「夢の世界」を「ルーラ」で行き来できないため、ルーラ登録され、2つの世界が繋がる場所の中で最も手軽に訪れることができるのがダーマ神殿。
故に、世界移動の拠点として頻繁に利用すると思います。
出典：ドラゴンクエストVI 幻の大地
なお、リメイク版では割と序盤の「ラーの鏡」入手後から、ルーラで2つの世界を直接行き来できるようになりますし、特にイベントもないので訪れる回数は激減。（というか、シナリオ進行上必須の1回だけでOK）
出典：ドラゴンクエストVI 幻の大地
「現実の世界」のダーマ神殿は滅んでいるので、DQ4とDQ5に登場しないのも納得がいきますよね。
夢の世界（上の世界）
前述した通り、「現実の世界」（下の世界）の「ダーマ神殿」は滅んでいますが、「夢の世界」（上の世界）では存続しています。
出典：ドラゴンクエストVI 幻の大地
厳密に言うと、DQ6本編開始時は封印されていて、「四魔王」のひとり「ムドー」を倒すことで復活し、主人公たちは「転職」可能に。
出典：ドラゴンクエストVI 幻の大地
ダーマ神殿が復活するまでをまとめますね。
- デスタムーアがダーマ神殿を現実の世界で滅ぼす
- デスタムーアが自身の巨大な魔力で夢の世界を実体化させ、ダーマ神殿を封印
- ダーマ神殿の封印をムドーに守らせる
- 主人公たちがムドーを倒したので、夢の世界のダーマ神殿が復活
デスタムーアは他にも「メダル王の城」「カルベローナ」「ゼニスの城」の封印にも成功していて、実はDQ6本編開始時点でほぼ世界の征服を完了している、非常に有能な大魔王。
出典：ドラゴンクエストVI 幻の大地
主人公たちが2つの世界を股にかけて冒険できたり、転職できるのは、皮肉にも「夢の世界」を実体化させたデスタムーアのお陰だったんですね。
そして、何より「夢の世界」のカルベローナを封印したことで、DQの女性キャラの中でも絶大な人気を誇る「バーバラ」に主人公（＝プレイヤー）は出会えるので、DQファンから感謝されるほど。
出典：ドラゴンクエストVI 幻の大地
これがデスタムーア最大の功績だと、断言します。
なぜ、デスタムーアがカルベローナを封印したから、主人公がバーバラと出会えたの？と疑問に思った方は、「【ドラクエ6】バーバラを本気で研究しました。」の記事を読めば、全て解決します。
デスムーアについてもっと知りたいという方は、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
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ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
DQ7の「ダーマ神殿」は過去・現代とも「ダーマ地方」に存在し、「転職」するためには長い長いイベントをクリアする必要があります。
出典：ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
イベントの内容を端的に言うと、神殿が魔物に乗っ取られたので奪還するというもの。
ダーマ神殿には転職を求め強者が集まるためか、主人公たちをはるかに凌駕する（あるいはそれに近い）人間が多く登場します。
名前を挙げると、
「フォズ」大神官
出典：ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
フォズの親衛隊員「カシム」
出典：ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
「ふきだまりの町」を治める「スイフー」
出典：ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
出典：ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
シスコンの「ザジ」
出典：ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
ザジは病弱な姉「ネリス」が大好きすぎるシスコンですが、相当な実力者。
ダーマ神殿奪還後は「戦士」に転職し、これからは危険でも実入りの良い仕事に就いて姉の病気をなおすと意気込んでいましたが、「重い」と言われネリスの前から姿を消します。（かわいそう）
「ジャン」や「レブレサックの神父」など、何らかの形でその後の足取りが描かれる人物は多いですが、ザジの場合はそれらしき描写は一切ありません。
「キーファ」に婚約者を寝取られたジャンは、「ハーメリア」編で活躍しますし、（ジャンだとは明言されていませんがほぼ確定）
出典：ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
レブレサックの神父は「プロビナ」編でも、その聖人ぶりを遺憾なく発揮。
出典：ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
出典：ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
ザジはぶっちゃけファンからの好感度も低いですし、ドラクエでも割と上位に入る報われない人物だと思います。
レブレサックの神父については、「【ドラクエ7】聖職者の鑑「レブレサックの神父」を本気で研究しました。」の記事にて詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
そして、DQ7のダーマ神殿と言えば、やはりフォズ大神官ですよね。
出典：ドラゴンクエスト ライバルズ エース
彼女はまだ幼い身でありながら、ダーマ神殿の大神官を務めています。
過去の「ダーマ神殿」編のみという短い期間にしか登場しない上に、仲間にもなりませんが、その幼気と神聖という一見相反する要素が巧みに交わり、昇華に至った大人気キャラ。
神官たちからの人望も厚く、神殿の本棚からは彼女のブロマイドが見つかったりもします。
出典：ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
本棚の横に立ってる神官が持ち主でしょうか？
だとしたら、断じて容認できない許されざる行為。
深淵の底へ今こそ沈むべき。
「ガボ」もフォズのことが大好きで、現代のおっさん大神官では転職したくないと駄々をこねます。
出典：ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
出典：ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
誰もが心からそうしたいと思っていますが、如何せんわざわざ過去のダーマ神殿に行くのは面倒すぎるので、↑のむさ苦しいおっさんで妥協せざるを得ないんですよね。
チェンジで。
「小説 ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち」（新書版）の挿絵を担当した鳥居大介さんが描くフォズは異常にかわいいと大評判。
出典：小説ドラゴンクエストVII
出典：小説ドラゴンクエストVII
また、ノベライズを担当した土門弘幸さんによって補完された、フォズとガボの儚げなやり取りは秀逸なので、ぜひ、この小説を手に取ってご覧になることをお勧めします。
出典：小説ドラゴンクエストVII
因みに私はAmazonで全巻買いました。
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もちろん、マリベルもかわいいですよ。
出典：小説ドラゴンクエストVII
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まとめ
最後に「ダーマ神殿」をまとめて終わります。
- 「ダーマ神殿」の元ネタはおそらく、サンスクリット語の「dhárma」（ダルマ、ダーマ）
- 作品ごとに表記ゆれが激しく、「ダーマ神殿」だったり「ダーマの神殿」だったりする
- （DQ3）ガラケー版以降は神殿奥の池に在った卍マークが、田マークに変更されている
- （DQ6）「現実の世界」のダーマ神殿は、「デスタムーア」によって滅ぼされている
- （DQ6）「夢の世界」のダーマ神殿は、デスタムーアによって封印され、その封印を「ムドー」が守っている
- （DQ7）「転職」するためには、長い長いイベントをクリアする必要がある
- （DQ7）「フォズ」は、その幼気と神聖という一見相反する要素が巧みに交わり、昇華に至った大人気キャラ
- （DQ7）「小説 ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち」（新書板）の挿絵を担当した鳥居大介さんが描くフォズは異常にかわいいと大評判
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