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【ドラクエ】リストラされてしまった呪文3選【Part1】

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タカリ

こんにちは、タカリです。

今回は、「ドラゴンクエストシリーズ」における「リストラされてしまった呪文」について、本気で研究していきます。

シリーズに登場する呪文の総数は、シリーズを通じて増減を繰り返しており、一言で「何種類」と断定するのは非常に難しいのが実情。

さらに、外伝作品に登場する呪文まで含めると、その数は膨大となり、全体を正確に把握するのは困難を極めます。

しかし、その一方で、時代の変化やゲームバランスの調整により「リストラ」されてしまった呪文も少なくはありません。

タカリ

本記事では、そんな呪文の中から、印象的な3つを選び、その背景や役割の変遷を研究していきますので、最後までお付き合い頂けると幸いです♪

「アバカム」

こちらの章では、「アバカム」をご紹介します。

アバカムは外伝作品を除くと、DQ2、DQ3、DQ10のみに登場する呪文で、使用するとすべての扉を開くことができる高等呪文。

DQ2・「ムーンブルクの王女」がレベル23で習得

DQ3・「魔法使い」と「賢者」がレベル35で習得

タカリ

これまでは女賢者さんにしか目が向いていませんでしたが、最近になって女魔法使いさんの魅力にも気づけるようになってきました。

――私自身のレベルも上がってきた、ということでしょうか。

DQ10・Ver.4.1ストーリー「栄光の勇者と消されし盟友」に登場

我 当代の盟友カミルが
大いなる遺跡の守護者に 乞い願う……。
秘術へ至る道 その扉を
ここに開かんことを……アバカム!

タカリ

DQ10におけるアバカムは、「樹天の里」に伝えられてきたヒミツの合言葉です。

アバカムが初登場したDQ2では、すべての扉を開けるには複数の鍵を所持する必要があり、その結果、道具欄が圧迫されてしまうという問題がありました。

しかし、アバカムさえあれば鍵を持ち歩く必要がなくなるため、非常に便利な呪文だったと言えます。

タカリ

↑は、サマル(棺桶)を引きずりながら壁に向かってアバカムを唱えるという奇行に、ドン引きしているサマル王女。

DQ3では、「最後の鍵」で全ての扉を開けられるようになったため、道具欄の圧迫問題は解消されました。

それでも、最後の鍵すら持ち歩きたくない人にとっては、アバカムはやはり便利な呪文だったんですね。

「最後の鍵」については、こちらの記事で詳しく書いているので、ぜひご覧ください。

では、なぜそんな便利な呪文がリストラされてしまったのか?

結論から言えば、使い方によっては攻略の順番がめちゃくちゃになってしまうため、それが主な理由だと考えられます。

アバカムを使ったショートカットの中でも特に有名なのは、DQ3において「盗賊の鍵」をスルーし、「まほうのたま」を入手するルートではないでしょうか。

リメイク版限定ではありますが、この場面の為だけに専用セリフまで用意されています。

DQ3をプレイ済みの方ならご存じかと思いますが、上記のセリフを自力で見るには膨大な時間と手間がかかり、もはや「ショートカットとは何か?」という概念そのものへの探求が始まるレベルなので、挑むには覚悟が必要。

DQ4以降は物語のスケールがどんどん大きくなっていき、こうしたチート級の魔法があると、ゲームバランスなどあってないようなものになってしまいます。

そう考えると、リストラも致し方なかったのかもしれません。

今後アバカムが登場するとしても、DQ10のようにイベント限定の呪文として扱われる可能性が高いと思われます。

タカリ

結論としては、DQ5で「パパス」が使用した、アバカム(物理)こそが、最も強力かつ実用的な形だったと言えるのではないでしょうか。

ドラゴラム

こちらの章では、「ドラゴラム」をご紹介します。

ドラゴラムは外伝作品を除くと、DQ3~DQ7、DQ10のみに登場する呪文で、使用すると巨大なドラゴンに変身可能。

キャッチーな名前と「ドラゴンに変身する」というインパクトから、ファンの人気は高い一方で、シリーズを重ねるごとに弱体化し、リストラされてしまった不遇な呪文です。

ドラゴラムが初登場したのはDQ3で、「魔法使い」と「賢者」がレベル34以降、「かしこさ」に関係なく1/2の確率で習得。

消費MPは24と高めで、「ベホマズン」(MP62)、「ギガデイン」(MP30)に次ぐ3番目の大きさを誇ります。

それだけに、そのダメージは170~189とまさに破格。

タカリ

DQ3のドラゴラムはシリーズでもトップクラスの貫通性能を持っているので、炎に完全耐性を持つ「はぐれメタル」にもダメージが余裕で通ってしまいます。

発動までに1ターンかかりますが、一度炎を吐いてしまえば勝ちが確定するので、レベル上げにも重宝される呪文なんですね。

しかし、前述のとおり、ドラゴラムはシリーズを重ねるごとに徐々に弱体化していきます。

DQ6では、変身後に吐くブレスが「かえんのいき」や「こおりのいき」程度という、思わず鼻で笑ってしまうような低威力にまで落ち込んでしまいました。

そもそもDQ6やDQ7では、転職システムによって誰でもMP消費なしで「しゃくねつ」や「かがやくいき」といった強力なブレス攻撃を使えるようになるため、わざわざMPを二桁も消費してまで使う意味は皆無なんです。

タカリ

↑全身を震わせながら息を吐く「バーバラ」良い。

バーバラについては、こちらの記事で詳しく研究しているので、ぜひご覧ください。

ドラゴラムがリストラされてしまった理由としては、他の呪文や特技のほうが使い勝手が良く、より強力だったことに加え、DQ8の3D化に伴い、変身後のグラフィックを用意する手間が増したことも一因と考えられます。

タカリ

ドラゴンに変身して暴れまわるという演出は確かに魅力的ですが、実現には多くの手間がかかるうえ、戦闘のテンポを大きく損なうおそれもありますしね。

個人的には、ロマンあふれる大好きな呪文なので、ドラゴラムはぜひDQ12で復活してほしい呪文のひとつです。

「レムオル」

こちらの章では、「レムオル」をご紹介します。

レムオルは外伝作品を除くと、DQ3にのみ登場し、使用すると姿を透明にすることができる呪文。

タカリ

かつてゲーム誌「ファミコン必勝本」では、DQ3の発売後から1990年代前半にかけて、「ドラゴンクエストマスターズクラブ」という読者投稿コーナーが連載されていました。

その中で堀井雄二さんは、「姿が消えたけど、でもいる」というのがレムオルの由来であるとコメントしています。

さまざまな応用ができそうな効果に思えますが、DQ3におけるレムオルの主な用途は、「エジンベア」の門番の目を盗んで城に”入る”、ただそれだけです。

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多くのプレイヤーをイラッとさせた「エジンベア」については、こちらの記事で詳しく書いていますので、よろしければぜひご覧ください。(※イラッと注意)

レムオルで透明になってもモンスターとは普通にエンカウントしますし、戦闘中に回避率が上がるといった効果も一切ありません。

リメイク版では、犬に話しかけると威嚇されるので、どうやら匂いも消せていないみたいです。

タカリ

女賢者さんの匂いがとても気になります。

ワンちゃん、そこどいてもらっていいですか?

レムオルは「魔法使い」と「賢者」がレベル33で習得します。

DQ3をプレイ済みの方なら察しがつくと思いますが、レベル33というのは、普通にプレイしていればすでに「ラーミア」を復活させ、「バラモス城」に挑んでいてもおかしくない頃合い。

そのため、オーブ集めの前半にあたるエジンベア攻略がまだというのは考えにくく、上述のイベントは、レムオルと同じ効果を持つ「きえさりそう」で代用して済ませるプレイヤーが大多数。

普通に道具屋で購入できる「きえさりそう」を使えば、レムオルはまったく必要とされず、あってもなくても構わない――ある意味、最も残酷な立ち位置にある呪文と言えます。

タカリ

ドラクエの世界では不遇な扱いを受けている「レムオル」ですが、「ルーラ」や本記事でご紹介した「アバカム」と並び、現実にあったら嬉しい呪文のひとつでもあります。

私なら、「ルーラ」や「アバカム」よりも汎用性の高い「レムオル」を覚えたいところですが、皆さんならどの呪文を選びますか?

まとめ

最後に、DQシリーズにおける「リストラされてしまった呪文」をまとめて終わります。

「アバカム」

  • 「アバカム」は外伝作品を除くと、DQ2、DQ3、DQ10のみに登場する呪文で、使用するとすべての扉を開くことができる高等呪文
  • DQ10における「アバカム」は、「樹天の里」に伝えられてきたヒミツの合言葉
  • 「アバカム」は、道具欄圧迫問題を解消する便利な呪文
  • リストラされてしまった主な理由は、使い方によっては攻略の順番が破綻してしまうため
  • 「アバカム」(物理)が最強
「ドラゴラム」

  • 「ドラゴラム」は外伝作品を除くと、DQ3~DQ7、DQ10のみに登場する呪文で、使用すると巨大なドラゴンに変身可能
  • ファンからの人気は高い一方で、シリーズを重ねるごとに弱体化してしまった不遇な呪文
  • DQ8の3D化に伴い、変身後のグラフィックを用意する手間が増したこともリストラされてしまった一因と考えられる
「レムオル」

  • 「レムオル」は外伝作品を除くと、DQ3にのみ登場し、使用すると姿を透明にすることができる呪文
  • 名前の由来は、「姿が消えたけど、でもいる」
  • DQ3における「レムオル」の主な用途は、「エジンベア」の門番の目を盗んで城に”入る”、ただそれだけ
  • レムオル」で透明になってもモンスターとは普通にエンカウントしますし、戦闘中に回避率が上がるといった効果も一切ない
  • 「きえさりそう」で代用するプレイヤーが大多数であり、「レムオル」はあってもなくても構わない、ある意味、最も残酷な立ち位置にある呪文
タカリ

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