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【ドラクエ】イラッとくる名言集【歴代3選】

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タカリ

こんにちは、タカリです。

今回はドラゴンクエストシリーズに登場する数多くの名言の中から「イラッとくる名言」に絞ってご紹介します。

前回書いた記事「【ドラクエ】勇気が出る名言集【歴代3選】」はちょっと重めの内容でしたので今回は息抜きもかねて「イラッとくる名言」を歴代ドラクエシリーズから独断と偏見で3選に絞ってご紹介します。

【ドラクエ】勇気が出る名言集【歴代3選】」の記事はこちらからどうぞ。

おかげさまでPV数もかなり伸びて驚きました、ありがとうございます。

それでは、プレイヤーによってはイラッとを遥かに通り越して怒りや恐怖にすら変わるかもしれない「イラッとくる名言集」をお楽しみください。

【DQ2】「いやー さがしましたよ。」【サマルトリアの王子】

「サマルトリアの王子」がDQ2の主人公である「ローレシアの王子」と出会ったときに発するセリフです。

因みにローレシア王子にはWii版DQ1・2・3以降ですが「ろらん」、「ロラン」という公式名(デフォルトネーム)が設定されました。

サマルトリアの王子の名前は「ランド」、「アーサー」、「カイン」、「クッキー」、「コナン」、「トンヌラ」、「パウロ」、「すけさん」のいずれかですね。

ローレシアの王子がサマルトリアの王子を仲間に迎え入れるべく各地を捜索しますが、すれ違いの連続の末にようやく出会えた彼がのんきに言い放つので「それはこっちのセリフだ」と多くのプレイヤーがツッコミを入れ、外伝作品やネット等でネタにされまくっているのでDQシリーズでも屈指の有名なセリフではないでしょうか。

せっかくなので「いやー さがしましたよ。」までの軌跡を追いたいと思います。

1・DQ2が開始してすぐに主人公の父である「ローレシア王」から、

ローレシア王「サマルトリア ムーンブルクには 同じロトの血を分けた 仲間が いるはず。その者たちと チカラを合わせ 邪悪なる者を ほろぼして まいれ!」

と言われるので、とりあえず「サマルトリア」に向かうことになります。

ローレシア王からは銅の剣と50ゴールドとかいうふざけた餞別がもらえますが、この王にはロトの血ではなくハーゴンの血が流れているのだと考察しています。

2・サマルトリアでは「サマルトリア王」から、

サマルトリア王「わしの息子 ランドも すでに 旅立ち 今頃は 勇者の泉 のはずじゃ。」

との情報を得るので「勇者の泉」へ。

3・勇者の泉ではご老人から、

ご老人「ひとあしちがいであった。王子は 今頃 ローレシアのお城に 向かっているはず。」

と言われます。

↑のセリフはFC版ですが、リメイク版では微妙にセリフが変わっているのはご存知でしょうか。

ご老人「ひとあしちがいであったな。王子は ロトの血を引く仲間をもとめて…今頃は ローレシアの城に向かっているはずじゃ。」

この変化に一瞬で気づいた人は相当なDQマニアとみて間違いないです。

4・再びローレシアに戻るとローレシア王から、

ローレシア王「さきほど サマルトリアの王子が ロランを たずねて来たぞ。
しかし そなたが サマルトリアに行ったと 知って また もどって いったようじゃ。」

という情報を得ます。

5・再びサマルトリアに向かうとサマルトリア王から、

サマルトリア王「まだ ランド王子と 会えぬのか? ここには もどっていないぞよ。」

と言われます。

ここでサマルトリアの王子の居場所のヒントが途切れるので当てもなくひたすら彷徨い続けることになり、初見プレイヤーのヘイトを買うことになったんですね。

6・彷徨いながら「リリザ」に行くと、遂に宿屋でサマルトリアの王子を発見。

そこで彼が「いやー さがしましたよ。」と呑気に発したのでプレイヤーのイライラは臨界点に達したという訳なんです。

5の時点でサマルトリアの王子の明確な居場所のヒントは途切れますが一応王子の妹から、

とヒントが聞けます。

しかし、実はこのヒントは2の時点で聞けてしまうのでかえって混乱してしまうプレイヤーが続出しました。

もし、この妹のヒントが5で初めて聞けたならローレシア→サマルトリアのほぼ中間に在るリリザに寄り道したのでは?となりやすく、ここのフラグ管理をもっと詰めておけばこんなにイライラするプレイヤーも彷徨い続けるプレイヤーも生まれなかったと思います。

このようなフラグ管理の甘さ、紋章探し、難所の代名詞にもなっている「ロンダルキアへの洞窟」などなどDQ2はドラクエシリーズで最も難しいとの声も多いですが、それにはちゃんと理由があるんです。

DQ2は週刊少年ジャンプとのタイアップ企画の都合上、発売を急ぐ必要があったのでDQ1の発売日直前の1986年4月から開発を開始し、同年12月下旬発売が目標というとんでもないスケジュールでした。(実際には1987年1月26日に発売されました、それでも早すぎる)

テスト工数もDQ1の比ではないほど膨大であり、ただでさえ短い開発スケジュールと合わさった結果、90%ほどの完成度で発売せざる得ないという状況に陥ってしまったんです。

堀井雄二さんは「開発中はエニックスから催促の電話がかかってくる度に胃が痛くなった」と振り返っていて、マスターアップ直後に胃潰瘍で倒れてしまった逸話もあるなど、兎にも角にも想像を絶する開発スケジュールの果てに誕生したのがDQ2なのでどうしても調整不足が否めない箇所が存在するんですね。

それを踏まえた上で最後に「ドラゴンクエスト名言集 しんでしまうとは なにごとだ! (原著 堀井雄二)」に載っている堀井雄二さんのインタビューをご紹介します。

正直言ってかなり無茶苦茶な開発スケジュールの中でもプレイヤーを楽しませることを考え、何より堀井さん自身が一番楽しんでいるからこそ、ここまで多くの人を魅了するドラゴンクエストというゲーム史に刻まれるRPGが生まれたんだと強く実感できる言葉ですよね。

「ドラゴンクエスト名言集 しんでしまうとは なにごとだ! (原著 堀井雄二)」には他の歴代ドラクエの名言についての情報も盛り沢山ですし、「ゆう坊のでたとこませ」(1990年4月19日に発行)に掲載された「堀井雄二のゲームデザイナー入門」という超貴重な堀井さんのインタビュー記事も丸々載っています。

堀井さんが「はじめに」でも仰っている通り、プログラムなどの情報は流石に古くなっていますが、堀井さんのゲーム作りに対する想いは普遍で不変だと分かりますし、人生を生きて往くヒントがそこここに積もっているので何か行き詰まっている人は必読。

下手なビジネス書より得るモノは多いと自信を持って断言できる名著であり、人生の教科書と言っても決して過言ではないのでぜひぜひご覧になってみてください。

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タカリ

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【DQ3】「いなかものは かえれ かえれ!」【エジンベアの城の門番】

「ノアニール」の西の島にある「エジンベア」の門番から聞けるセリフです。

全文は、

門番「ここは ゆいしょただしき エジンベアの おしろ。 いなかものは かえれ かえれ!」

船で遥々やってきたのに開口一番このド直球で失礼で理不尽極まりない言葉にイラッときたプレイヤーも多いのでは?

地下室にある岩を並べる謎のパズルを解いて「最後の鍵」入手に必要な「渇きの壷」を手に入れればこの無礼千万なエジンベアにはもう用がないのが救いでしょうか。

もっと言うと、究極のカギ開け呪文「アバカム」さえ覚えてしまえば実質最後の鍵である渇きの壷もいらないので徹頭徹尾一切立ち寄る必要がありません。

しかし、アバカムは魔法使いと賢者がレベル35で習得する高等呪文です。

レベル35というのはオーブ収集やバラモス討伐どころかアレフガルド編に突入していても全くおかしくなく、まだ多くのプレイヤーがオーブ収集の前半に当たるエジンベアでは現実的なレベルではない上にリメイク版「○○○○バーク」(商人の町)の発展条件、すなわち「イエローオーブ」の入手条件のひとつに「最後の鍵を入手する」というフラグが追加され、必ず一度は立ち寄る必要がでてしまったのでエジンベアが嫌いすぎる人は絶望しました。

そんな第一印象こそ最悪なエジンベアですが、住人たちとよくよく話してみると意外にも愛嬌たっぷりだということが分かるんです。

この住人たちの可愛さを知らないのは人生損していると言っては過言ですが、きっと今まで以上にエジンベアが好きになることは間違いないと思うので愛嬌溢れる住人たちご紹介しますね。

まず、開口一番に「いなかものは かえれ かえれ!」と理不尽に言い放ってくる門番。

プレイヤーのエジンベアへの第一印象を最悪にした元凶と言ったらこちらは過言ではない門番ですが、「レムオル」や「きえさりそう」で目の前から姿を消しても、

と、わざと知らないふりをして勇者一行を通してくれているのでは?と思う程のボケをかましてきます。

エジンベアの王女「マーゴッド」はいなか者をバカにするというより興味津々で外の話を聞きたがっている様子。

夜は父である「エジンベア王」と同じ部屋で寝ていますが、

と寝言で言っているのでそもそも「いなか者」の意味を知らないみたいです。(かわいい

彼女はFC版から存在していた人物ですが、マーゴッドと名前が付いたのはリメイク版からです。

なお、DQ3で個人名が判明している全ての人間の中で唯一名前が5文字だったりもします。(ポカパマズ=オルテガを除く)

夜の玉座の間に行くと大臣が玉座に座っているところを目撃できます。(財前五郎かな?

そのことを黙っている代わりに「○○○○バーク」(商人の町)についての結構重要な情報を教えてくれます。

最後にご紹介するのはエジンベア王です。

自称「心の広い王様」で、勇者一行をいなか者呼ばわりしつつ「ばかには せぬぞ」と若干矛盾していますが一応セーブはしてくれます。

上記した通り、夜中に側近の大臣が密かに玉座に座っていたりと甘く見られている側面もありますが、兵士たちからも慕われているので王としての荘厳さは低めだけど基本的には良い王様っぽいです。

ところで、DQ3では各国の王によって復活時のセリフが変わるのはご存知でしょうか。(初代ドラゴンクエストに登場したセリフ「おお ○○○○! しんでしまうとは なにごとだ!」の派生型ですね)

アリアハン王

イシス女王

サマンオサ王

ラルス王(ラルス1世)

エジンベア王

勇者一行をいなか者呼ばわりしつつ「ばかには せぬぞ」と若干の矛盾と不穏が漂っていたエジンベア王からのこの物言いに対してはギガデイン3発くらい許されると思いますがどうでしょうか。

【おきのどくですが ぼうけんのしょ◯ばんは きえてしまいました。】

このメッセージの初出作品は1988年2月10日にFC(ファミリーコンピューター)で発売された「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」です。

「復活の呪文」によるコンティニュー方式から、「冒険の書」によるセーブ方式の導入に伴って登場したメッセージなんですが、プレイヤーの想いが詰まったセーブデータが無情にも消えてしまった時に流れるのでイラッとを遥かに通り越して恐怖すら覚える悪夢の言葉として非常に有名ですよね。

オリジナル版のDQ1およびDQ2の復活の呪文の間違いによる「じゅもんが ちがいます」も同じ系統のメッセージとして有名ですが、こちらは呪文の写し間違い等プレイヤー側の過失がほとんどですし、ゲーム進行とともに正確に書き留めたメモ(呪文)を残しておけばドミノ倒しのストッパーのようになり、少なくともゲームの最初からやり直しという最悪の事態は避けられます。

しかし、セーブデータが消えてしまえばコピーなど残っていない限り完全に最初からやり直しですし、「おきのどくですが ぼうけんのしょ◯ばんは きえてしまいました。」の悪夢のメッセージとともに流れるのが「♪デロデロデロデロデロデロデロデロ デンデロン」という擬音で表現されるME「呪いのモチーフ」なのもあって数多のプレイヤーが悪夢、恐怖、理不尽などが複合された自身の心の深淵と視線が合わさるかのようなトラウマを植えつけられたという訳なんです。

今だからこそ笑い話にできていますが、当時何時間もかけてコツコツ進めてきた冒険があっさりと消えてしまった時は本当にショックでした。

この悪夢は幾度となく経験していますが、特に憶えているのはSFC版「ドラゴンクエストVI 幻の大地」を物語終盤の「はざまの世界」までやっと進めた冒険の書が消えた時でしょうか。

誇張抜きでしばらく食欲もなく放心していましたが、また一からやり直してなんとかクリアできたのはとても嬉しかったですし、幼くして「理不尽」を学べたのは深い感謝しかありません…(笑)

タカリ

今はセーブデータが消えることなんてほぼほぼないので最高ですよね、本当にいい時代だなと心からそう思えます。

もしよかったら、皆さんの悪夢をX(旧Twitter)で教えて下さい。

最後まで記事を読んで頂きありがとうございました♪