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【ドラクエ】地獄の帝王エスタークを本気で研究しました。

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タカリ

こんにちは、タカリです

今回は数多くのドラゴンクエストシリーズに登場する地獄の帝王「エスターク」を本気で研究していきます。

エスタークは「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」で初登場したボスモンスターですね。

勇者が旅立つ第五章の冒頭では「ブランカ王」から「じごくの ていおうが よみがえるのを なんとしてでも とめるのだ!」と、ドラクエ3の「バラモス」のように最初に「倒すべき対象」として訓示を受け、エスターク戦で流れる「邪悪なるもの」はシリーズ初のラスボス以外に使われる「大ボス戦闘曲」だったりと破格の扱い故にプレイヤーの心に強く印象付けられたのがエスタークです。

「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」ではドラクエシリーズ初の裏ボスとして登場し、ラスボスである「ミルドラース」を遥かに超越する強さも然ることながら、「◯ターン以内に倒すとエスタークが仲間になる」というデマが1992年(平成4年)というインターネットもまだ丸切り普及していない時代に一瞬で全国に拡散されました。

この記事ではそんな強さと人気を併せ持つ地獄の帝王エスタークについて、ありとあらゆる観点から徹底的に突き詰めて明らかにしていきます。

それではどうぞ。

地獄の帝王であり、裏ボスの帝王「エスターク」

こちらの章ではドラゴンクエストシリーズを通して何度も登場してきた地獄の帝王であり、裏ボスの帝王でもある「エスターク」を、私の心に特に強く刻まれている登場作品に絞ってご紹介していきます。

ドラクエ4は地獄の帝王「エスターク」が初登場した作品ですね。

「天空城」にある書物からエスタークの略歴を知ることができますが、その内容をまとめてみます。

遥か昔に魔族の王だったエスタークは「進化の秘法」を造り出し、そのチカラを使って自らを神さえも越える究極の生物に進化させたが、事態を重く見た竜の神「マスタードラゴン」と「天空人」たちとの長い戦いの末に敗れ、居城である「エスターク神殿」諸共に「アッテムト」の地の底に封印された。

神さえも越える究極の生物なのに竜の神マスタードラゴンに負けてるじゃんと浮かんだ人は非常に頭の回転が早いですがちょっと待ってください。

名無しの天空人さん曰く、エスタークの進化の秘法は闇のチカラを増幅させる「黄金の腕輪」が使われていなかったのでまだ不完全だったらしいです。

もし、エスタークの進化の秘法が完全だった場合、勝敗は逆になっていたでしょうね。

その黄金の腕輪によって完成した進化の秘宝を使い、全てを忘れ異形の姿ヘと変貌した「デスピサロ」が本作のラスボスという訳です。

牧野博幸先生が「ドラゴンクエスト4コマ マンガ劇場」で描かれたデスピサロ=ピー坊のネタは滅茶苦茶面白い&有名。

話をエスタークに戻しますね。

前述した通り、エスタークはマスタードラゴンと天空人たちとの戦いに敗れアッテムトの地の底へと封印されていましたが、「アッテムト鉱山」での発掘作業中に掘り起こされてしまいます。

人間の力で掘れるほどの深さに封印したマスタードラゴンさんは他にも色々とやらかしまくっているので「ドラクエ マスタードラゴン」と検索しようとすると予測変換のトップに「無能」と表示されます。

なぜ、世界を統治する竜の神マスタードラゴンがこれほど嫌われているのかを話すと非常に長くなるのでまた「マスタードラゴンやらかし集」(仮)の記事を書きますね。

エスタークとは掘り起こされたエスターク神殿の最深部で戦うことになりますが、目覚めたばかりの上に進化の秘宝も不完全なのもあってか以降の作品に比べて強さはかなり抑えられているので苦戦した人はそんなに多くないと思います。

しかし、エスタークはこれまでのボスとは比較にならない圧倒的な火力を誇り、戦闘で流れるBGM「邪悪なるもの」はドラクエシリーズ初のラスボス以外に使われる「大ボス戦闘曲」だったりと鮮烈で禍々しいデビューを飾ったのでプレイヤーは強い衝撃を受けたんですよね。

ドラクエ4で初登場し鮮烈なデビューを飾った地獄の帝王「エスターク」ですが、続編であるドラクエ5ではシリーズ初の裏ボスとして登場しました。

ドラクエ4では青色だったのに5では茶色になっていますね。

この5の茶色エスタークは4のラスボスである「デスピサロ」の第一形態の色に近いのはお気付きでしょうか。

4の青色エスタークはまだ未完成だった「進化の秘宝」を使い進化した姿で、デスピサロは完成した進化の秘法を使って進化したので5の茶色エスタークは完全に覚醒した状態かもしれませんね。

あくまで4と5のエスタークが同個体と仮定しての話ですが、天空シリーズの時系列は「6→4→5」の順と公式で確定していますし、

ドラクエ4で勇者一行に討伐された後、肉体は消滅していないので実は仮死状態に近い形で永い眠りについていた?

そして、その永い眠りの間に完成した進化の秘宝または別の何らかの方法で完全体へ到達したと考えると辻褄は合いますがどうでしょうか。

左のFC版エスタークのフィールドグラフィックは固有のものではなく「ギガデーモン」と同じなのでエスタークとは似ても似つかないですね。

同じ戦闘グラフィックで色違いのデスピサロ第一形態はちゃんと描写されていますが、これはデスピサロの居る「デスマウンテン」の地形は独自のキャラクターマップで描画されているためだと思われます。

話をドラクエ5のエスタークに戻します。

その強さはラスボスである「ミルドラース」を遥かに凌駕し、世界を救った勢いそのままでエスタークに挑んだ多くのプレイヤーが木っ端微塵にされ、しかばねの一片すら残りませんでした。

そして、5のエスタークを語る上で欠かすことができないのはやはり何と言っても「◯ターン以内に倒すとエスタークが仲間になる」というデマの大流行事件ですね。

全国的に広まったデマなので当時プレイした人のほとんどは一度は耳にし、そしてデマと知って落胆した経験があると思います。

この事件の何が凄いって「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」が発売されたのは1992年(平成4年)なので、インターネットがまだ丸切り普及していない時代に瞬く間に全国に拡散されたということなんですね。

↓は総務省「通信利用動向調査」による1997年~2021年のネット利用率(個人)のグラフですが、最も古い97年のデータでたったの9.2%と80%を超えている令和の現代と比較するといかに低い利用率かは一目瞭然。(92年のデータは残念ながら見つかりませんでした)

出典:総務省「通信利用動向調査」

もちろん92年はもっと低い数値だと思われるので「エスタークが仲間になるデマ」をネットの力ほぼ皆無状態で閃光の如く全国に広げたドラゴンクエストの影響力の大きさを改めて痛感しますよね。

「◯ターン以内に倒すとエスタークが仲間になる」の◯ターンは地域によって多少バラつきがあると思いますが、10ターン以内というのが最も多い印象です。

タカリ

私が通っていた学校でも10ターン以内でした。

みなさんの周りは何ターン以内でしたか?もし、よろしかったらX(旧Twitter)でおしえてください♪

2015年8月27日にPS2版から様々な要素が追加されたニンテンドー3DS版「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」にてまさかの登場。

これまで数多の作品に引っ張りだこな地獄の帝王エスタークさんですが、天空シリーズとは違う世界観かつ正統ナンバリング作品に出演するのは非常に珍しいです。

本作ではクリア後の第2の隠しダンジョン「追憶の回廊」の最後のボスとして威風堂々に君臨。

追憶の回廊とは「竜神王」が用意してくれた修業のための専用マップで、ダンジョン名通り「追憶の◯◯」と名乗るこれまで本編ストーリーで戦ってきたボスたちの超絶強化版が立ちはだかる激ムズダンジョン。

故にもちろん「呪われしゼシカ」とも戦いますが、この戦闘は「ゼシカ」が過去の自分と決着をつける構図になるのでなかなか感慨深かったりします。(とんでもない強さですが)

普段の明朗快活なゼシカとは打って変わって「ウィッチレディ」のように顔色が悪くなり、額や胸部に血管を浮かばせながら淡々と物騒なセリフを言ってくる禍々しいゼシカに何かが目覚めたDQファンも多い「呪われしゼシカ」については「【ドラクエ8】名家のお嬢様「ゼシカ」を本気で研究しました。」の記事内で詳しく書いていますのでよかったら是非ご覧ください。

いずれのボスも本編とは全く比較にならない強さを誇り、序盤はともかく中盤以降は全員レベル99前提の難易度なので、これまでドラクエに存在したどんなに強い相手だろうがレベルを上げればなんとかなるという概念を消し去った恐怖のダンジョン…それが追憶の回廊なんです。

エスタークはそんな悪夢を凝縮して煮詰めきったダンジョンの大トリを務めるだけあって、DQ9のレベル99の歴代大魔王全員を上回る25600という莫大なHP、攻撃力999(カンスト)、333にも及ぶ素早さ(メタルキングは255)、強化によっては普通に各ステータスが4桁台に突入するDQ9やDQ10以外ではぶっちぎりで最強クラスのステータス。

しかも、エスタークが使用するメラゾーマ、イオナズン、しゃくねつ等の呪文や特技は地獄の帝王専用に超強化されていて、この「同じ呪文でも別格の強さを持つ術者が使用すると異次元の威力になる」という表現は漫画「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」に登場する「大魔王バーン」の有名なセリフを彷彿とさせます。

更にエスタークの専用技「必殺の一撃」はダメージが1000以上固定かつ必中、つまりHPの上限が999であるDQ8では実質必ず当たる即死攻撃という無茶苦茶な技まで使ってきます。(ファイナルファンタジーかな?)

このように金甌無欠の強さを誇りまくっているので勝てないと思われがちですが、例によって睡眠耐性に穴があり、ラリホーマがとても有効で3/4という高確率で効きます。

よって、ゼシカの「ラリホーマ」、1/2とラリホーマより確率は劣るけど素早さが高くエスタークより速く行動できる期待値が高い「ゲルダ」の「ラリホー」、「まどろみの剣」を持たせた主人公や「ククール」の「はやぶさ斬り」等で上手くハメることができれば他のボスより簡単に勝てたりします。

実際、私もこのラリホーハメ技戦法を覚えたらエスタークの前座である「追憶のドルマゲス」の方が遥かに強く感じました。

しかし、裏を返せばラリホー系を使わないと勝つのは無理ゲーと思わせる程の理不尽な強さを示したのがDQ8のエスタークという訳です。

地獄の帝王「エスターク」の息子…?その名は「ターク」

この章では「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」のリメイク版で登場したイベント限定仲間モンスターで、地獄の帝王「エスターク」の息子を自称する「ターク」(プチターク)をご紹介します。

タークはモンスターとしては登場せず、「謎のすごろく場」(滅茶苦茶難しい)をクリアした際の景品として仲間に。

謎のすごろく場は裏ボスのエスタークを倒せば開放してくれます。

地獄の帝王も密かにすごろくを楽しんでいるみたいですね。(シュール)

エスタークを15ターン以内に倒さないと謎のすごろく場は開放されないと勘違いされている方が結構いらっしゃいますが、開放自体はエスタークを倒すだけなので仮に1000ターン掛かっても問題ありません。

名産品「やみのトロフィー」の入手条件が「エスタークを15ターン以内に倒す」なので、おそらくその条件とごっちゃになっています。

<タークを仲間にする条件まとめ>

1・エスタークを何ターンでもいいので倒す

2・謎のすごろく場が開放されるのでクリアする

3・クリアした際の景品としてタークが仲間になる

謎のすごろく場は今までの4つのすごろく場とは比較にならないほど難しく、「すごろくけん」無しで何度でも遊べる「セレブリティパス」が必須です。

時間はかかると思いますが、絶対にいつかはクリアできるので頑張ってください。

案外あっさりクリアできたりします。

話をタークに戻しますね。

タークは同じくリメイク版で追加された仲間モンスター「プオーン」とステータスの伸びが似ていてレベル60までほとんど成長しませんが、レベル61以降から急激に成長し始め、最終的には全てのステータスがカンストし、裏ボスであり父?でもあるエスタークを余裕で凌駕する強さになります。

※DQ5(DS版)のデータを直撮りしているので多少見づらいかもしれません。

でも、残念ながらここまでの強さを誇ってもプオーンと同様に耐性が一切ない上、状態異常にもかかりやすく、そもそも仲間になった時点でラスボスの「ミルドラース」はもちろん裏ボス「エスターク」も撃破済みなので活躍の機会は少ないです。

一応プオーンとは違って「ふぶきのつるぎ」を装備できるし、貧弱な耐性も豊富な耐性防具でカバー可能なのでエスタークのスピード撃破を狙ったり、親子?で一騎打ちするのもまた一興かもしれませんね。

エスタークはかつて世界の征服を目論んだ地獄の帝王ですが、自称エスタークの息子タークはその野心は受け継がなかったのか純真な瞳をしていて、「さあ がんばろう!父 エスタークの名にかけてっ。」と某金田一のようなセリフからも父への尊敬の念が伝わってきます。

しかし、タークをPTに入れてエスタークを撃破すると、「私の息子だなどとたわけたウソを言う やからにやられるとは…。しかし もしや 本当に息子なのか?なにしろ 今の私には 記憶もないのだ…。」と、煮えきらないセリフが返ってくるのでちょっとタークが可哀想ですね。

そう言えば、エスタークはやたらと「名前以外思い出せない」「私には記憶がない」と強調してきますが、

彼が密かに楽しんでいるすごろく場のことはしっかりと記憶にあるので、実はタークについては思い当たるふしはあるけどすっとぼけているだけかもしれません。

もしそうだとしたら、とんでもない地獄の帝王ですね。

こんな健気で良い子なのに…。

まとめ

長文乱文失礼しました、最後にまとめて終わります。

  • 地獄の帝王エスタークはDQ4で初登場した
  • 進化の秘法を造り出した張本人で、そのチカラを使って究極の生物へと進化したが、闇のチカラを増幅させる黄金の腕輪を使用していなかったので不完全な進化に留まった
  • マスタードラゴンと天空人との戦いに敗れ、地の底に封印された
  • DQ5ではシリーズ初の裏ボスとして登場した
  • 「◯ターン以内に倒すとエスタークが仲間になる」というデマが全国的に拡散された
  • DQ8では第2の隠しダンジョン「追憶の回廊」の最後のボスとして登場し、ダメージ4桁かつ必中の即死攻撃「必殺の一撃」を放ってきたりと理不尽な強さを誇っている
  • DQ5のリメイク版ではエスタークの息子を自称するターク(プチターク)が仲間になる
  • タークは最終的に全てのステータスがカンストし、裏ボスであり父?であるエスタークを余裕で凌駕する強さになる
  • 「さあ がんばろう!父 エスタークの名にかけてっ。」
タカリ

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最後まで記事を読んで頂きありがとうございました♪