こんにちは、タカリです。
今回は「ファイナルファンタジーIX」(以下、FF9)における「歴代FFの元ネタ」を本気で研究していきますね。
出典:ファイナルファンタジーIX
2000年7月7日にPlayStation専用ソフトとして発売されたFF9は絵本のような世界観に、ファンタジー、児童文学、やや難解な死生観と哲学が巧く落とし込まれた名作中の名作。
そんなFF9のメインテーマは「原点回帰」
FFシリーズ初期において重要な役割を担っていた「クリスタル」がタイトルロゴに描かれているのも、原点回帰…つまりFF9は物事の出発点や基本に戻って制作された「FFの集大成」だということが表現されています。
それゆえにFF9には歴代のFFシリーズから引用された名前や、セリフ、BGMなど、数多くの「歴代FFの元ネタ」が存在するんですね。
この記事ではFF9における「歴代FFの元ネタ」を徹底的に研究しているので、読了後にはFF9の世界をより深く、多面的に楽しめること間違いありません。
それではどうぞ。
ファイナルファンタジー(FF1)からの元ネタ
グルグ火山
FF1で同じ地名のダンジョン「グルグ火山」が登場します。
ゲーム中盤で訪れるダンジョンで、「クレセントレイクの町」で「カヌー」を入手以降に攻略可能。
出典:ファイナルファンタジー
陽気なメロディがとても耳に残るダンジョンBGM「グルグ火山」ですが、FF9に登場する同名のダンジョンでは同名BGMのアレンジver.が流れています。
FF1
FF9
この曲には「ロボコップのテーマ」のフレーズがオマージュされていることでも有名。
作曲者である「植松信夫」さんは映画「ロボコップ」が好きなんでしょうね。
曲の1:33~聴いて頂けると分かりやすいと思います。
マリリス、ティアマット、クラーケン、リッチ
FF1に登場する「カオス」と総称される4体のボスモンスターそれぞれの名前。
FF9ではラストダンジョン「記憶の場所」に同名のモンスター4体が登場します。
火のカオス(マリリス)
出典:「ファイナルファンタジー」「ファイナルファンタジーIX」
風のカオス(ティアマット)
出典:「ファイナルファンタジー」「ファイナルファンタジーIX」
水のカオス(クラーケン)
出典:「ファイナルファンタジー」「ファイナルファンタジーIX」
土のカオス(リッチ)
出典:「ファイナルファンタジー」「ファイナルファンタジーIX」
更に言うと「マリリス」「ティアマット」「リッチ」はアメリカの大人気テーブルトークRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」(D&D)に登場するキャクターが元ネタになっています。
「クラーケン」は北米などで語り継がれている海の魔物として有名ですよね。
出典:Wikipedia
更にさらに、週刊少年ジャンプで連載されていた「遊☆戯☆王」に登場する「ドラゴン・ダイス・ダンジョン」(D・D・D)というゲームの元ネタは、前述した「ダンジョンズ&ドラゴンズ」(D&D)だったりします。
出典:遊☆戯☆王(高橋和希)
流石に怒られたのか自主規制なのかは定かではないですが、TVアニメ放映時には「D・D・M」(ダンジョン・ダイス・モンスターズ)」に変更されました。(そんなに変わってない)
最近「遊☆戯☆王」を読み返しましたが、高橋和希先生の画力の高さに改めて敬服。
「なら サ店に行くぜ!!」
出典:遊☆戯☆王(高橋和希)
この超有名なセリフなんですが、高橋先生はギャグのつもりなのか、真剣なのか長年気になっているのですが真相を知っている方いますか?
私は後者だと思っています。
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ファイナルファンタジーII(FF2)からの元ネタ
パンデモニウム
FF2ではラストダンジョンである地獄の城「パンデモニウム」として登場。
出典:ファイナルファンタジーII
「パンデモニウム」(pandemonium)とは「悪魔の巣窟、修羅場、地獄、無秩序、大混乱」を意味するので、地獄の城にはふさわしい名前ですよね。
FF9では「テラ」に存在する「ガーランド」の居城として登場。
ここでは名曲「独りじゃない」が流れる中、自身の出生の秘密を知り、ガーランドに空っぽの器にされた「ジタン」を助けるために仲間たちが駆けつける屈指の感動イベントがあります。
出典:ファイナルファンタジーIX
ジタンの一見チャラく見られがちな陽気な振る舞いやお調子者のような言動は、孤独な内面を隠すためであり、他人に踏み込まれることを強く拒んでいるので実は主要メンバーでは誰よりも相手との境界線が遠いんです。
そんなジタンが初めて見せる本心、それに応える仲間たち…
FF9をプレイしてた頃にその感動イベントをポストしていたので、ぜひご覧になってください。(動画UP上限の2分20秒以内にまとめるのがとても大変だった記憶)
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ヒルダ
FF2では「フィン王国」の王女として登場。
教えてもらえる合言葉「のばら」はファンの間で非常に有名です。
出典:ファイナルファンタジーII
FF9では「リンドブルム」の大公「シド・ファブール9世」の后「ヒルダガルデ・ファブール」として登場。
出典:ファイナルファンタジーIX
彼女は夫であるシドの浮気にブチギレ、魔法でシドをブリ虫に変えて飛空艇「ヒルダガルデ1号」で家出し、「クジャ」にさらわれます。
FF2のヒルダも飛空艇ごとさらわれるので、そのあたりもセルフオマージュされていますね。
出典:「ファイナルファンタジーIX」「ファイナルファンタジーII」
因みにシドが見とれていた女性は酒場で働いている「リリアン」。
出典:ファイナルファンタジーIX
後にジタンが彼女を口説いているのでかなりの美人なんでしょうね。
出典:ファイナルファンタジーIX
この口説きが後にダガー(ガーネット)とのいい雰囲気を滅ぼすまでが美しいワンセンテンス。
出典:ファイナルファンタジーIX
出典:ファイナルファンタジーIX
出典:ファイナルファンタジーIX
出典:ファイナルファンタジーIX
FF9のヒロイン「ガーネット」については「【FF9】ガーネットを本気で研究しました。」の記事にて本気で研究しているのでぜひご覧ください。
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ファイナルファンタジーIV(FF4)からの元ネタ
ネミングウェイ
FF4ではPTメンバーの名前を変更してくれる人物として登場。
出典:ファイナルファンタジーIV
FF9ではカードになって登場します。
出典:ファイナルファンタジーIX
名前の元ネタは十中八九、シンプルにネーミングと、『日はまた昇る』『武器よさらば』『誰がために鐘は鳴る』などで知られる小説家・詩人の「アーネスト・ヘミングウェイ」でしょうね。
出典:Wikipedia
「誰がために鐘は鳴る」と聞いてあの名作ゲームが浮かびませんか?
そうです、1992年9月14日に発売されたゲームボーイ用ソフト「カエルの為に鐘は鳴る」ですね。
こんな風に元ネタを探求していくと、文字通り無限に世界が広がって往くので止まらなくなります。(時間が溶ける)
因みに今なら有料ですが「Nintendo Switch Online」に加入すれば遊べますよ。
出典:Nintendo
ポロム
FF4に登場する双子の天才魔道士「パロム」と「ポロム」の一方ですね。
弟のパロムが黒魔道士で姉のポロムが白魔道士。(ややこしい)
出典:ファイナルファンタジーIV
四天王「カイナッツォ」撃破後に迫る壁からセシルたちを守るため、自らに「ブレイク」をかけて2人が石化するシーンは熱いセリフも相まって作中屈指の名シーンなんです。
出典:ファイナルファンタジーIV
出典:ファイナルファンタジーIV
FF9では「リンドブルム」の商店通りにある仮店舗の店名「ポロムのフィギュアショップ」として登場。
どうやら弟のパロムはハブられたみたいです。
出典:ファイナルファンタジーIX
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ファイナルファンタジーV(FF5)からの元ネタ
ゴゴ
FF5ではものまねが得意な「ものまねし」で、隠しボスモンスターとして登場。
表記は「ものまねし ゴゴ」と、名前に空白が入る非常に珍しいモンスター。
ものまねの極意が分からなかった者には「でなおして きなしゃーい!」の一言でキレて、BGMも「モーグリのテーマ」から「バトル2」に変わり「メテオ」を連発してくるのでプレイヤーによってはトラウマなボスですね。
勝利すると同名のジョブが入手可能。
出典:ファイナルファンタジーV
FF9では『神の指』を持つ造形師として、アイテム「魔法の指先」「ミニブラネ」の解説に名前だけ登場します。
「そやけど、ゴゴさんゆう人、誰も
知らんゆう、はなしみたいやねぇ。
名前だけのこしてきえてしもたん
か、もしかしたらさいしょから…」
=女盗賊・ルビィ=
出典:ファイナルファンタジーIX
盗賊団「タンタラス」の紅一点「ルビィ」好き、関西弁好き。
PS4版限定ですが、FF9購入特典としてもらえるオリジナルテーマのルビィがめちゃくちゃかわいいのでずっと使っています。(FF9のデザイナー板鼻利幸さん描き下ろし)
出典:ファイナルファンタジーIX(板鼻利幸)
下段のイラストもかわいい。
おそらく、この2枚は本編ラスト直前が描かれています。
出典:ファイナルファンタジーIX(板鼻利幸)
「こ、これは幻の『三部作』!!
『神の指』を持つといわれる
造形師ゴゴの作じゃないか!
しかもよりによって、あのブ…」
=内気のラウダ=
「内気のラウダ」とは「プルート隊」のひとりで、物語序盤に兵士を辞めて小説家を目指したいと隊長の「スタイナー」に願い出るけど一喝され、その場を泣きながら図書室を飛び出した彼のこと。
あ~はいはい、あのラウダねと、刹那でわかった人はFF9に相当詳しいと思います。
出典:ファイナルファンタジーIX
ギルガメッシュ
FF5で初登場する「ギルガメッシュ」はラスボス「エクスデス」の部下で、主人公バッツ(プレイヤー側)からは敵なんですが、どこか抜けていて憎めない性格から絶大な人気を誇るキャラクター。
出典:ファイナルファンタジーV
「ビッグブリッジ」突破時に流れ、ギルガメッシュとの戦闘曲としても使用されており、実質「ギルガメッシュのテーマ」になっている「ビッグブリッヂの死闘」はFF屈指の名曲ですよね。
地名としては「ビッグブリッジ」なのに、曲名としては「ビッグブリッヂ」なのがちょっと混乱します。
FF9には「裏通りのジャック」を名乗る「4本腕の男」が登場しますが、実は彼の本名はギルガメッシュ。
出典:ファイナルファンタジーIX
トレジャーハンターランクSの状態で話すとイベントが起こり、本名を聞くことができます。
出典:ファイナルファンタジーIX
スリでギルを盗んできますが、「エーコ」を誘拐しようとして失敗したり、親切にカードゲームのルールをおしえてくれたりと、そのどこか憎めないキャラクターから正体が誰なのか察しがついたプレイヤーも多いかと。
出典:ファイナルファンタジーIX
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ファイナルファンタジーVII(FF7)からの元ネタ
自称元ソルジャー・クラス1st
「昔こんなデカイのを持ったツンツン頭のヤツがいたっけ」
「リンドブルム」商業区の武器屋で、「ジタン」が奥の壁にある大剣を調べた時に聞けるセリフ。
出典:ファイナルファンタジーVII
FFファンの方はもちろん誰を指しているか分かりますよね?
そうです、金髪ツンツンヘア、無骨な大剣使い、『興味ないね』が口癖のイケてるメンズ自称元ソルジャー・クラス1st「クラウド・ストライフ」さんのことです。
クラウドは21歳ですが、ある計画によって16歳からの5年間を理不尽に奪われました。
「プリシラ」への人工呼吸に激しく動揺したり、
出典:ファイナルファンタジーVII
「エアリス」の『デートしたことないの?』の問いにガチで効いていたり、時折に見せる幼さは精神年齢が実質16歳だからなんですね。
出典:ファイナルファンタジーVII
こんな感じに「【FF7】クラウドを本気で研究しました。」の記事にて本気で研究しているのでぜひご覧になってください。(当初は約2万字でしたが、加筆に加筆を重ねた結果約3万字になったので長いです)
ルーファウス歓迎式典
新社長「ルーファウス」の歓迎式典で流れる「ルーファウス歓迎式典」は式典中にミニゲームがあったり、軽快な音楽で耳に残りやすいので印象に残っている方も少なくはないはず。
FF9では「劇場艇プリマビスタ」が「魔の森」に墜落後、盗賊団「タンタラス」の楽団が景気づけに演奏する曲として登場します。
↓のポストでFF7ver.とFF9ver.両方聴けます。
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因みに「ルーファウス歓迎式典」にはちゃんと歌詞もあるのでご紹介。
滅茶苦茶歌いにくいですが↓の公式YouTubeチャンネルに合わせてぜひ歌ってみてください。(マスターすると耳から離れなくなるので注意)
ル~ファウス~
ル~ファウス神羅~
わ~れらが~ 神羅カンパニ~
あ~たらしい社長~
おっ~ おっ~
神羅~
おっ~ おおっ~
神羅カンパニ~
ニュ~エイジ~ 時代をきずく~
ル~ファウス新社長~
おっ~ おっ~
神羅~
おっ~ おおっ~
神羅カンパニ~
ニュ~エイジ~ 時代をつくる~
これからも、神羅がいちばん~
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まとめ
FF9における「歴代FFの元ネタ」についてまとめて終わります。
- (FF1の元ネタ)同名のダンジョン「グルグ火山」が登場(同名BGMのアレンジver.も流れている)
- (FF1の元ネタ)「カオス」と総称される4体のボスモンスターが登場
- (FF2の元ネタ)ラストダンジョンである「パンデモニウム」が「テラ」に存在する「ガーランド」の居城として登場
- (FF2の元ネタ)「フィン王国」の王女「ヒルダ」が「シド」の后「ヒルダガルデ・ファブール」として登場
- (FF4の元ネタ)PTメンバーの名前を変更してくれる「ネミングウェイ」が「カード」として登場
- (FF4の元ネタ)白魔道士「ポロム」が「ポロムのフィギュアショップ」として登場
- (FF5の元ネタ)隠しボス「ゴゴ」が「神の指」を持つ造形師としてアイテム「魔法の指先」「ミニブラネ」の解説に名前だけ登場
- (FF5の元ネタ)絶大な人気を誇る「ギルガメッシュ」が「4本腕の男」として登場
- (FF7の元ネタ)「リンドブルム」の武器屋で「ジタン」が「クラウド」を指すセリフを言う
- (FF7の元ネタ)「ルーファウス」の歓迎式典で流れる「ルーファウス歓迎式典」を盗賊団「タンタラス」の楽団が景気づけに演奏している
出典:ファイナルファンタジーIX
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「【FF9】歴代FF元ネタまとめ!【原点回帰】」の研究記事はどうでしたか?
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